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OracleとGoogleがJava-Android裁判の判決に対する控訴を計画

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原文(投稿日:2012/10/10)へのリンク

 

Oracle と Googleの両社は、Googleが著作権を侵害したが、モバイルOSであるAndroidの基盤としてJavaを使った時に特許を盗んではいない、と言う陪審の知見を控訴する意向だ。

その複雑さのために元々の訴訟は2つに別けられた。最初に物議を醸した、JavaAPIは著作権法に従うべきである、という主張を含む著作権を扱い、次に特許侵害に移る。 Oracle著作権訴訟は、判事 William Alsup氏が米国の法律の元で著作権保護に APIは該当しない、という判決を下した 時に、あらゆる意図や目的に対して瓦解した。

...例え著作権のある実装や仕様がどんなに創造的であろうが、関数や仕様を実装するどんな方法に対しても、著作権法は所有権を与えない。法は、作者が彼のバージョンを書いた特定の方法に対してだけ、所有権を与える。ほかは自由で、同じ機能を達成するために独自の実装を書くことができ、重要なのは、考え、概念、機能は著作権で独占することはできないことである。

この判決は、コンピュータプログラムもデータファイルのフォーマットも著作権保護に適合するほど表現力があるものではない、というEUの裁判所から以前出された判決の繰り返しである。

TimSort.java とComparableTimSort.javaの範囲チェックコード(全部で9行)に関連した2,3の些細な著作権侵害と Googleの Androidコードベースで見つかった8つの逆コンパイルされたファイルが残っている。元の裁判で陪審は、5月7日にGoogleはこれらの2項目に関してOracleの著作権を確かに侵害した、と判決を下したが、Googleのコピーが「公平な使用」と考えられるかどうかを決断することができなかった。5月23日に、同じ陪審がGoogleは、残りの2つの特許を侵害していなかった、との判決を下した。

Oracleは、著作権侵害で損害賠償60億ドルを求めていたが、 裁判の最後に William Alsup判事は、損害賠償はゼロであると判決した。先月、Oracleはまた、Googleの400万ドルの法定費用の内130万ドルを支払いを命じられた

Googleは今、著作権に関するAlsup判事の判決を無視しないように控訴しようと考えている。Oracleはこの裁判の最終判決が、「Oracleに不利ないかなる、他の全ての命令や判決」と一緒に6月に下されるように控訴している

Alsup判事は心配しだしたのは、 Oracle と Googleの両方がジャーナリストに金を払って、自分達に有利な記事を書かせ、裁判に影響を及ぼそうとしていることである。これらの幾つかは周知のことである。特許コンサルの Florian Mueller氏は、この裁判に関して大規模にブログしていたが、裁判が始まってまもなく、自発的にOracleが「最近コンサルのクライアントになった」と明かした。Googleが Electronic Frontier Foundationに金を渡しているのは知られており、EFFは、裁判の間、「Oracle対Googleは、米国のソフトウェア特許法律の愚かさを示している」などの記事を投稿している。EFFはGoogleの要望で裁判について書いていることを否定しているが。BBCによれば、Googleは「EFFが支持していたプライバシーの侵害で罰金を課せられた後、2011年にEFFに100万ドル払った。」 Fortuneマガジンは、Android 開発者が2010年と11年により少額の寄付を行った、と報じていた。しかし、Oracleの法定費用を認めていた頃に、 Alsup判事もまたその調査を諦め、以下のように書いている

裁判所はこの機会に次のことを明言する。コメンテーターやジャーナリストへの訴訟よる支払いに関してこれ以上のアクションは取りません。双方に再確認するのは、裁判所の命令と判決にいかなる点でも影響を及ぼすような解説は、裁判所で保存されません。命令や判決で明白に引用された論文や記事は、例外です。

控訴は提出書類によると、ワシントンで連邦巡回控訴裁判所に提出される。裁判そのものは、サンフランシスコで開催された。

 

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