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Moscrif: JavaScriptによるクロスプラットフォームのモバイル開発環境

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原文(投稿日:2012/11/16)へのリンク

 

Moscrifは、カスタムな仮想マシン上で作られたクロスプラットフォームのモバイル開発環境である。このプラットフォームは、ネイティブデバイス機能へのアクセスを提供しているが、開発言語はJavaScriptのカスタム版である。

Moscrif は、 iOS, Android, Symbian, Windows Mobile, Badaをターゲットにしているが、この会社の共同設立者である Michal Habalcik氏によると、MicrosoftがWindows Phone 8 のAPIを公開した後に、それへのサポートも追加する予定である。 MoscrifのSDKには、オープンソースのフレームワークであるMonoベースのIDEとサポートされる各プラットフォーム用のパブリッシングツールが含まれている。

コア機能の他に、フレームワークには、暗号化、2Dゲーム、グラフィックス、メディア(OGG, WAV)、ネットワーク、センサー、SQLite、簡単化されたUIなどへのアクセスができる幾つものライブラリが含まれている。氏が言うには、近い将来ネイティブUIをサポートするつもりであるが、破格の値段のクロスプラットフォーム開発になる、とのことだ。また将来は HTML5もサポートに加える予定であるが、氏は「 HTML5はパフォーマンスに重要な問題を持っているので、多くのグラフィックスを含んだ良質のゲームを開発するのは不可能である。」と考えている。

プログラミング言語は、拡張されたJavaScriptで、1級のクラス、コンストラクタ、名前空間、プロパティ、ラムダ関数、イテレータが全てネイティブに実装されている。ソースコードはカスタムなバイトコードにコンパイルされ、ガーベッジコレクションを持つ仮想マシン上で走る。仮想マシンはサポートされるOSに応じてC/C++/Objective-C/Java で書かれている。JITコンパイルは、無い。

IDEは、またオープンソースで、Mono + Gtk# 上で開発されたカスタム版であり、MonoDevelop からテキストエディタのような幾つかのコンポーネントを使っている。 Apple App Store, Google Playなどで公開されるアプリは、 Moscrifによって署名される必要がある。署名されるために送るのは、バイナリでなく、パッケージ中の全ファイルのハッシュを持つマニフェストファイルである。

 

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