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Adopt a JSR プログラムにOracleからのさらなる支援

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原文(投稿日:2012/12/25)へのリンク

 

1年半ほど前,Java Community Processに参加して間もないLondon Java CommunityのメンバーであるBen EvansとMartijn Verburgの両氏は,他のJCPメンバたちを気の毒に思っていた。技術的に適正な評価が実施されていないこと,いくつかのJSRに開発者が関与していないことに対して,彼らは納得いかないものを感じていたのだ。そのEvans氏の要請によって 'Adopt a JSR' プログラムは誕生した。Oracleが最近になって,このプログラムに対する支持を表明している。

Verburg氏は自身の役割について,このプログラムの'猫飼い(Cat Herder)の頭領'と説明をしながらも,あくまでも参加者の自主的な行動であるという点を機会あるごとに語っている。

InfoQに対して氏は:

このプログラムでは,手遅れになる前に第一線の開発者たちを標準化プロセスに参加させる,という目標を持っています。それによって仕様を大幅に向上させるとともに,オーバーワーク状態の仕様リーダや専門家グループに対して,必要十分なリソースを提供することができるのです。

1ヶ月ほど前にはOracleのJava EEチームが,このプログラムに対する支援を表明している。この件に関して氏は:

Glassfishプロジェクトは,現時点で Adopt a JSRページを用意している主要プロジェクトのひとつで,JEE7仕様の多くを採用しています。さらにBrian Goetz氏を始めとするOpenJDKの仲間たちとも,Project LambdaなどJava言語関連JSRを通じて成果を上げることができました。IBMとRed Hatもプログラムの積極的な支持者で,ロジスティック面でさまざまな支援をしてくれています。

プログラムにはすでに15ほどの国際的なJUGが参加している。しかしVerburg氏は,プレゼンテーションとJSR関連のソフトウェアスタックをプリロードした仮想マシンのパッケージである "hackday packs",さらには参加者の活動やフィードバックへの支援といったものを通じて,2013年にはさらに参加者を募りたいと考えている。

Verburg氏のコメント:

LJCはこのプログラムによって昨年,光栄にもJCPメンバ・オブ・ザ・イヤーとDuke's Choice賞という,2つのコミュニティ賞を受賞することができました。

Oracle Java EEとGlassfishのエバンジェリストであるReze Rahman氏は,"Adopt a Java EE JSR" という自身のブログ記事に次のようなことを書いている:

WebSocketやJSON,キャッシング,EEのコンカレンシ,JAX-RS2,JMS2など,今すぐ支援することのできるJava EE 7 JSRはたくさんあります。

そのRahman氏にInfoQが,Adopt A JSRプログラムと"Adopt a Java EE 7 JSR"という2重ブランディングについて尋ねてみた。氏の回答は:

別々のイニシアティブではありません -- 私たちは単に,JavaEE/GlashFishにAdopt a JSRプログラムを活用してるのです。

開発者ならば誰でも参加可能である,JUGリーダとなるための要件は何もない,と氏は述べている。

メインのWebサイトにある大規模なwiki には,より詳細な情報や英語とポルトガル語のメーリングリスト,新たなイシュートラッカが用意されている。ただしVerburg氏によれば,同サイトは今後,現在の Java FXサイト のようなコミュニティのポータルサイトを指向するものに変更される予定である,ということだ。

 

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