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H.265コーデック規格が承認された

原文(投稿日:2013/01/26)へのリンク

 

H.264の後継である H.265コーデック規格は、承認され、8k UHDとより低い帯域幅を約束しているが、悩ましいH.264の特許問題は依然存在する。

ITUは、勧告 ITU-T H.265 あるいはISO/IEC 23008-2として知られている新しい規格の承認をアナウンスした。この規格は新ビデオコーデック規格の基礎を設定し、ITUによれば現在世界中のビデオの80%で使用されているH.264の後継となる。この規格はまた、「高効率映像符号化 」(HEVC)と呼ばれ、その開発は2004年には早くも始まり (PDF)、H.264/MPEG-4 AVCが承認された規格になった直後である。

H.265は8k超高精細 (UHD 8192×4320) のサポートを約束し、現在のH.264が使っている帯域幅を半分に減らし、モバイルデバイスによって使われる制約のあるネットワーク上へのビデオ配信を訴えている。しかしもし規格が広く実装されれば、誰もがその恩恵を受けることができる。処理要件はH.264が必要とするものよりもずっと厳しいと予想されるが、HEVCはイメージのエンコードに並列アーキテクチャを使っている。

Broadcom, Cyberlink, Ericsson, Mitsubishiなどの幾つかの企業が、既にデモ版のH.265デバイスを実装しているが、この新規格が広く受け入れられ、使われるまでには、数年かかるだろう。

特許は重要課題であり、H.264でもそうであった。既に2010年に、GoogleはWebM、新コーデック規格(VP8をベースにしている)のロイヤルティは無料である、と約束した。彼らはまた、Chromeにそれを入れて、H.264を置き換える意図だったが、この企ては実現しなかった。Mozilla と Opera も同じ目的で自分達のブラウザーに WebMを入れたが、H.264を捨てることはしなかった。世の中のほとんどのビデオがそれを使ってエンコードされていたからである。

H.264を含んだ特許所有者であるMPEG LAは、無料で配信されたH.264インターネットビデオは、永久にロイヤルティは無料、と約束したが、H.265で何が起きるかは誰にもわからない。彼らは無料コンテンツに対してロイヤルティを要求するかどうか?先でわかることである。その間は、H.264が広く採用される唯一のコーデックで在り続け、H.265がおそらくH.264の道のりに従うだろう。

 

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