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リーンスタートアップで失敗から学ぶ

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原文(投稿日:2013/05/02)へのリンク

リーンスタートアップの目的は望ましい製品を顧客に素早く届けることだ。実用最小限製品は顧客のニーズの理解を促進する。物事は上手くいかないという前提に立ち、リーンスタートアップは失敗を調べ、失敗から学ぶ。リーンスタートアップを実践することで素早く学びより優れたイノベーターになれるのだ。また、リーンスタートアップの手法を教育に利用しているトレーナーもいるので、生徒は学習を早めることができる。

リーンスタートアップの原則にはリーンスタートアップにどのように学習が埋め込まれているか、スタートアップにとってなぜ学習が重要なのか説明している。

リーンスタートアップの中核は構築-計測-学習のフィードバックループです。最初のステップは解決するべき問題を特定します。次に実用最小限製品(MVP)を開発し、なるべく早く学習プロセスを起動します。

リーンスタートアップにおいて進歩の単位は検証された学習です。これは、極端な不確実性の中で進歩を見せるための厳密な方法です。この検証された学習を取り入れれば、起業家は開発プロセスを継続的に小さくすることができます。

Eric Ries氏は"失敗は学習の前提だ"と言っている。では、どうやって失敗から学習することを支援するのか。早く失敗することを薦めるのは往々にして奇異な印象を与える。失敗が重要なのではなくて、失敗から学ぶことが重要なのだということを説明する必要がある。Zac Gery氏はdigging into "fail fast, fail often"という記事で次のように書いている。

"素早く失敗、何度も失敗"というフレーズは間違った印象を与えます。"素早く学習、何度も学習"の方が正しいです。失敗ではなく学習について語っているのですから。失敗を素早くする目的は学ぶことであり、状況に適応することです。こうすることでお金と時間を節約できます。リーンの手法はこの考えを一歩進め、"大きく考え、小さく行動し、早く失敗し、速く学習する"と表しています。

Braden Kelley氏はdon't fail fast - learn fastという記事で、素早くイノベーションを起こすには、過去に上手くいったことと上手くいかなかったことの両方から学ぶ必要があると書いている。

イノベーションにとって早く失敗したか遅く失敗したかは重要ではありません。早く学習したかどうかが重要なのです。また、失敗をする必要もありません(もちろん、何らかの障害は必ずありますが)。失敗と成功から素早く学ぶことがイノベーションにとって重要なのです。

edSurgeのthe ‘lean startup’ model goes to schoolという記事では、Patricia Gomez氏がサンノゼ地区の学校がどのようにしてリーンスタートアップを使って生徒に優れた学習経験を提供しているか書いている。

Summitの方法は単純です。教師や管理者が行った小さな変更や作成した製品(実用最小限製品)をなるべく早く生徒に与え、そして、生徒の学習具合を計測し、生徒や教師からフィードバックをもらって分析し、次の意思決定に活かすのです

リーンスタートアップの方法は教師のアイディアが結果を出したかどうかを素早く判定するのに役立つ。

“変更をして計測します。従来は失敗した子供たちもいるということがわかる場合もありましたが、彼らを助けることができませんでした”、とSummitの最高情報責任者であるJon Deane氏は言います。Summitはこれを変えます、と教師達は言います。リーンスタートアップのモデルによって、Summitはユーザ(この場合は生徒)を設計の中心に据えるのです。

教育活動から得られるデータは何が上手くいき何が上手くいっていないかを明らかにし、生徒の教育を改善するのに利用できる。

教育上の意思決定は経験を共有することで行われます。教師は"Innovation Cycles"の中で毎週集まって、データを使って数学の問題を強化したり、生徒が直面している問題の解決策を議論します。

これが上手くいけば、Summitはリーンスタートアップの手法が最高の速度で最大限に学習を促進させる、というのしっかりとした証拠を手に入れることになります。

あなたはリーンスタートアップを使っているか。リーンスタートアップを使って失敗から学ぶようにするにはどうしたらいいだろうか。

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