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WSO2 App Factory - クラウド対応DevOpsプラットフォーム

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原文(投稿日:2013/07/12)へのリンク

WSO2はApp Factory発表した。アプリケーション開発と管理のための統合ツールセットを備え,PaaSにも対応した,企業向けのDevOpsプラットフォームだ。開発したアプリケーションをクラウドで実行するのに必要なランタイムも,合わせて提供する。

WS02 App Factoryのランタイムには以下のツールが含まれている。いずれもアプリケーションのライフサイクルを通じて不可欠なものだ。

  • コードリポジトリ: Apache Subversion,Git
  • 継続的インテグレーション: Jenkins, Maven, Bamboo
  • 問題管理/プロジェクト管理: JIRA, Redmine
  • テスト支援: Clover, FindBugs, JUnit

WSO2によれば,App Factoryは "どのSDLC [Software Development Lifecycle] ツールセットとでも",そして "LDAPまたはMicrosoft Active Directoryを通じて既存のユーザリポジトリとも" 統合可能である。

開発者はローカルでは自身の選択したIDEを使って作業しながら,App Factoryリポジトリへのコードのコミットあるいは継続的デリバリプロセスへの外部トリガを行うことができる,とWSO2テクニカルエバンジェリズム担当副社長であるChris Haddad氏は述べている。また氏はInfoQに対して,将来的にはWSO2がブラウザベースのIDEを提供することで,App Factoryに開発環境を統合したいと考えている,とも語った。そうなれば,ツールチェイン全体がクラウド上に置かれることになる。

App Factoryで開発されたアプリケーションは,App Storeにデプロイすることによって,組織全体への提供も可能である。このDevOpsプラットフォームのコンポーネントは,以下の図に示すようなものだ。

プロジェクトのオーバービューとコンフィギュレーションに加えて,App Factoryポータルでもいくつかのリソースを設定することができる: データベース(現状ではMySQL),JDBC経由でアクセスするデータストア,API,将来的にはWSO2 API Managerも統合される。WSO2では今後,CassandraやMongoDB,CouchDBのサポートを予定している。ただしWSO2 Stratosが採用しているカートリッジアーキテクチャを経由すれば,独自のデータストアを追加することも可能だ。

ポータルは,企業や政府のコンプライアンスの適用にも利用できる。Haddad氏は我々に,次のように説明してくれた。

プロジェクトが次の段階(例:開発,テスト,製造)に移行するとき,企業ないし政府のポリシに対するコンプライアンスを評価するためのゲートチェックリストが用意されています。チェックリストはカスタマイズできます。また,自動テストフレームワークに組み込んで,企業ないし政府のポリシへのコードのコンプライアンスを保障することも可能です。プロジェクトの承認,プロモーション,配信がひとつのDevOps環境に統合されているので,運用に先だって,プロジェクトがポリシに準拠していることを保障できるのです。

WSO2の他の製品と同じく,App FactoryはApache Licence 2.0のもとでオープンソースとして提供される。

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