BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース HybridClusterが非営利ライセンスの無償化を発表

HybridClusterが非営利ライセンスの無償化を発表

ブックマーク

原文(投稿日:2014/02/05)へのリンク

HybridClusterは,同社のクラウドホスティングプラットフォームの非営利利用ライセンスを無償にすると発表した。同プラットフォームはLAMP(Linux, Apache, MySQL, PHP)アプリケーションをサポートし,同社独自のマルチプロトコルプロキシサーバである‘AwesimoeProxy’,軽量コンテナ,ZFSベースのストレージファブリックを組み合わせることで,高可用性と自動スケールを提供する。

HybridClusterは実を言うと,LAMP中のLinuxはサポートしていない。代わりとして,OpenZFS(Linuxの安定サポートが公開されたのはつい最近だ)で使用可能なFreeBSDを実行する。スケーラビリティと回復能力の大部分を支えているのが,ZFSファイルシステムとボリュームマネージャの採用であり,それを実現したのは,アプリケーション毎に用意された,独立運用の可能な分散型レプリカのセットだ。HybridClusterの独自コンポーネントは,フロントエンドのAwesomeProxy,分散処理とレプリケーション,マイグレーションを行うSiteJuggler,システム設定を担うYakdで構成される。創設者のLuke Marsden氏はHAproxyとAwesomeProxyの違いについて,次のようにコメントしている。

HAProxyとの大きな違いは,AwesomeProxyがSiteJugglerと統合されていることです。単一障害点を持たず,高度な分散アルゴリズムと分散ストレージを使用するSiteJugglerとの統合により,データセンタ内の汎用ハードウェアを使用したフェールオーバが自動的に実現されています。AwesomeProxy自体について言えば,MySQLのバイナリプロトコルやFTP, IMAP, POP. SMTP, SSH他,有用なプロトコルを数多く理解することができます。そして最後に,AwesomeProxyは当社のライブマイグレーションシステムのキーコンポーネントなのです。実行中の処理が完了するまで,新たなリクエストはProxy上で保留されます。その後,下位のファイルシステムがアンマウントされ,変更情報の残り数百キロバイトがネットワークを通じてレプリケートされた後に,マウントとセットアップが実行されます。その時点で,ライブマイグレーション以前に構築されていたリクエストが解放されます - このようにして,大陸を越えた規模のライブマイグレーションが数秒間で,ユーザに気付かれることなく実施されるのです。

FlexContainersはChrootFreeBSD jailをベースとした2タイプが提供される。それぞれサポートするテンプレートオプションや下位機能に違いがある。chroot版はPHPやPython,あるいはPerlといったCGI/FastCGI Webサイトで使用するためのものだ。MySQLデータベースとEメールアカウントには独自のZFSファイルシステムが割り当てられるので,独立したマイグレーションやスケールが可能だ。さらにマルチテナンシがそれぞれのサービス内でネイティブに処理される。Jailコンテナは内部的にはさまざまな形式が可能だ(Dockerコンテナによく似ている)。コンテナはテンプレートから生成することでデプロイを高速化することも,コピー・オン・ライト技術を使用してストレージスペースを節約することもできる。

同社がターゲットとするのは,従来のWebアプリケーションプラットフォームを,よりスケーラブルで信頼性の高いものにしたいと考えているWebホストプロバイダだ。営利使用での価格は,最小の100FlexContainer構成で1ポンド/月である。無料使用の条件はかなり広く,‘非営利ライセンスは,営利目的を意図しない任意の目的に使用される場合に適用可能です’となっている。ホビーストやその他のオープンプロジェクトにアピールすることが目的と思われる。

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT