BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース Agile Australia カンファレンスレビュー

Agile Australia カンファレンスレビュー

原文(投稿日:2014/07/02)へのリンク

Agile Australia 2014カンファレンスが先週,オーストラリアのメルボルンで開催された。 オーストラリア,ニュージーランドを含む各地域から,950名を越える人々が,この年次イベントに参加している。
今年のカンファレンスのテーマは「崩壊を受け入れる (Embracing Disruption)」だ。250を越える申請の中から,匿名のレビュープロセスを経て,5つの領域をカバーする41のセッションが選出された。

  • 個人と相互交流
  • アジャイル組織
  • アプローチ
  • 測定と学習
  • デリバリ

講演者が使用したスライドの多くが,カンファレンスのWebサイトからダウンロード可能だ。

セッションに加えて,5人の講演者が今回のトピックにさまざまな視点から取り組んだ基調講演も行われた。

  • Jim Benson氏(Personal Kanban開発者), "崩壊を受け入れる — あなたのプロセスはあなた"
  • Rachel Botsman氏 ("What’s Mine is Yours: How Collaborative Consumption Is Changing The Way We Live"の著者), "共同消費(Collaborative Consumption)の破壊力"
  • Martin Fowler氏 (Thoughtworksチーフサイエンティスト), "21世紀のソフトウェア開発"
  • Brant Cooper氏 ("The Lean Entrepreneur", "The Entrepreneurs Guide to Customer Development"著者) "企業内リーン起業家"
  • Enyo Kumahor氏 (ThoughtWorksパンアフリカ・マネージングディレクタ) "アフリカに注目!"

正式なプログラム以外にもオープンスペースエリアが用意されていて,小さなディスカッションセッションの中でさまざまな議論が,さまざまな時間を掛けて行われていた。セッションではアジャイルの成熟度評価から,Agile Allianceといった役目までもカバーする,幅広いトピックが取り上げられていた。

カンファレンスの前日(メルボルン)と翌日(シドニー)には,それぞれのトピックをカンファレンスのセッションよりも詳細に,より深く掘り下げたワークショップも開かれている。これらワークショップでは,アジャイルの基本から複雑性理論,管理の可視化に至るまで,さまざまなトピックがカバーされていた。

このイベントをサポートしたのは,オーストラリアのアジャイルコミュニティと繋がりを持つ機会として活用したいと考える,広い範囲のスポンサたちである。ツールベンダやサービス,雇用者団体など,その内訳はさまざまだ。

ThoughtWorksは火曜日の夜,同社のメルボルンオフィスで“オープンハウス"ソーシャルイベントを開催して,多くの参加者を集めていた。

2日目の午後にはメインカンファレンスと並行して,学生を対象としたイベントである"Activate Agile"が開催された。

"Activate Agile"は学生と教師を対象とした,キラープロダクトを素早く開発してチームを勝利に導く方法を学ぶためのイベントです。真のアジャイル組織とはどのようなものか,それを魅力的で楽しく,感動的な方法で現実世界に適用するにはどうすればよいかを発見してください。

カンファレンスを主催するRachel Slattery氏は,カンファレンスを次のようにまとめている。

Agile Australiaは,日々の仕事をよりよくする方法について,アイデアを共有するためのものですが,今年は本当の意味で,それが達成できたと思っています - アジャイルフレンドリなオフィスを作る,あるいはチームを理解する,といったテーマのセッションだけではありません。Telstraのような大企業からEnvatoのような俊敏なデジタル企業まで,さまざまな組織の950人の参加者が,非公式な交流の場を通じて実現したのです。

イベントには多数のグラフィックファシリテータが参加していたので,セッションやイベントのいくつかはアートワークにまとめられている。

  • Lynne Cazaly氏(@lynnecazaly)は,自身の絵をSlideShareのプレゼンテーションに組み入れている。カンファレンスでは,ファシリテーションにおけるグラフィックツールの利用をテーマとする講演を行った。
  • Marcel van Hove氏は自身の参加したこのビデオを用意するとともに,その内容をブログ記事にした

オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)のアジャイル転向を取り上げたセッション内の,議論のひとつがITNewsに掲載されている。

Agile Australiaのブログには,カンファレンスを取り巻く話題についての講演者やスポンサ,関係者からの記事が掲載されている。彼らのカンファレンス後日談はこちらで見ることができる。
InfoQでは基調講演やセッション,講演者の何人かのインタビューを収録している。今後数ヶ月で,順次リリースする予定だ。
 

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT