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CoreOSの最初の安定版がリリース

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原文(投稿日:2014/08/07)へのリンク

CoreOSが最初の安定版リリース、CoreOS 367.1.0を発表した。これにはLinux 3.15.2とDocker 1.0.1が含まれており、CoreOS Managed Linuxを通して複数のプラットフォームをサポートする。

CoreOSは新たに再設計されたLinuxディストリビューションであり、Dockerを使ったコンテナ管理、Etcdによるサービスディスカバリ、高可用キー・バリューストア、クラスタ向け分散initシステムのFleetによるプロセス管理を提供する。

2013年8月に最初のαバージョンがリリースされて以来、191のリリースタグが打たれた。CoreOS 367.1.0は新しいstable channelの最初のバージョンであり、以下が含まれている。

  • Linux 3.15.2
  • Docker 1.0.1
  • Cloudinit 0.8.9
  • Fleet 0.5.0
  • Etcd 0.4.4
  • Locksmith 0.1.4

安定板リリースにはEtcdとFleetはstableとして含まれておらず、このリリースはベースOSとDocker 1.0だけをターゲットとしている。EtcdとFleetのstableサポートは今後のリリースになる予定だ。

CoreOSはchannel毎に異なるスケジュールで自動的にアップデートされるよう設計されており、alphaやbeta channelから新しいstable channelに切り替えるための手順が提供されている。

CoreOSの特徴は、パッケージ毎ではなく、OS全体を単一ユニットとしてアップデートすることだ。まずOSはrootパーティションAでブートする。そして新たなアップデートを見つけるためにアップデートサービスと会話を始める。もし利用可能なアップデートがあれば、それをダウンロードして、rootパーティションBにインストールする。アプリケーションが破壊されないよう、このプロセスが使えるディスクとネットワークI/OはLinux cgroupsを使ってレート制限される。

このデュアルルートスキームの使用はこれまでのyumやapt-getのワークフローと違うところであり、システムアップデートをロールバック可能なアトミックな操作にする。rootパーティションは変更されず、サーバが不安定になったり、部分的にアップデートされた状態になることはない。アップグレードはマシンをリブートすることで完了する。リブートすると、rootパーティションBで新たにアップデートされたシステムを使って開始する。

商用サポートはCoreOS Managed Linuxで提供される。継続的なアップデートとしてパッチが提供され、大きな移行を必要としない。また顧客は、CoreOSのアップデートを完全にコントロールできるダッシュボード、CoreUpdateにアクセスできる。CoreUpdateでは、カスタムチャンネル、サーバグループ、アップデートのレート制限などが設定可能になっている。

CoreOSはRackspace Cloud、Amazon EC2 (HVMを含む)、Google Compute Engineなど、主要なクラウドプロバイダをサポートしている。また、ベアメタル、OpenStack、Vagrantは公式にサポートされ、VMwareやLibvirtといったプラットフォームはコミュニティによってサポートされている。

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