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API World 2014が開催

原文(投稿日:2014/09/17)へのリンク

API Worldカンファレンスの1日目の講演はAPIの設計や、主にモノのインターネットに注力している開発者向けの開発手法が中心だった。APIトラックのほとんどの講演はベンダ中心であり、APIを実際に運用しているビジネスから生まれた戦記はなかった。

昨年同様、API WorldはDataWeekと同じ場所で開催され、週末のハッカソンから始まり、月曜日の技術ワークショップと続く。月曜日には、apiary.ioのCEOであり創業者であるJakub Nesetril氏がAPI設計のワークフローについてのワークショップを行った。データのUIとしてAPIを定義するという1時間のワークショップだ。それから、API設計のプロセスをウォーターフォール的な方法ではなく、反復的な素早い開発プロセスで顧客に貢献するプロセスとして再定義した。これは、極めて重要で、ユーザエクスペリエンスに注力するフロントエンドの開発者にとっても直感的だ。氏はこのプロセスをAPI Blueprintを使って提示した。このツールは視覚的なドキュメンテーション、モックアップ、コードサンプルを提供し、開発経験を強化する。

この日はレセプションで終わった。レセプションでは、Dev Networkの投票に基づいて、RestletAPISparkが最も革新的なAPIインフラソリューションとして表彰された。Restletの創業者のJerome Louvel氏はデモを行い、プラットフォームの能力を示してみせた。氏は翌日の講演でGoogleスプレットシートからWeb APIを生成して見せた。InfoQでは、近い将来、APISparkの最新バージョン2.2について詳しく紹介する予定だ。

API Worldカンファレンスの初日、CA TechnologiesのAPIアカデミーで戦略ディレクターを務めるIrakli Nadareishvili氏がLinked APIs.について話をした。氏は現在のAPIはデータの形で制限されており、組織の境界をまたぐデータによって、リッチにすることができない、と感じている。リッチにするのは最終的にはAPIのユーザの仕事になってしまう。Linked APIの設計は、データストレージとユーザインターフェースを分離することだ。氏は3つの設計原則を掲げている。

  • コアなデータのエンティティの識別子としてURLを使う。
  • エンティティ間の参照を確立するためにURLを使う。
  • APIのバックエンドを、データのレコードではなく。分散ストレージのインデックスとして設計する。

サンプルのLinked APIはJSON-LDに似ており、The Object Networkと同様の世界観を提供する。InfoQはIrakli氏に話を聞いて、このトピックを追求し、さまざまなアプローチの同じ点、違う点を明確にする予定。

いくつかの発表が人気になった。例えば、John Musser氏は"10 Reasons Why Developers Hate Your API"と題した講演をしている。CA technologiesのSVPであり、Distinguished EngineerであるScott Morrison氏は"Best Practices You Must Apply to Secure Your APIs"と題した講演を行った。

また、これ以外にもモノのインターネットやそのアプリへの影響について多くの講演がなされた。このようなテーマは、iBeaconのような省エネのトランスミッターが実現した宅内位置情報のような新しい技術が引き金になって生まれたのだ。

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