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Googleがクラウドプラットフォームのデータサービスとネットワークサービスを拡張

原文(投稿日:2015/04/18)へのリンク

GoogleはCloud DNSの一般提供とロードバランスのロケーション拡大,ピア接続対象のキャリアプロバイダ追加,Cloud DataflowとVPNサービスのベータ提供開始を発表した。

Google Cloud Platform開発チームにとって,今週は多忙な週だ。Googleは同社のクラウドデータサービスとネットワークサービスの拡張について,それぞれを別の記事で発表した。33カ国に70を越えるPoP(points of presence)を持つGoogleは,そのグローバルなネットワークを活用して,更なるクラウドサービスの提供をしたいと考えているのだ。

以下に示すのが,Googleが今週発表した最新情報のリストである。

  • Cloud DNS

    Google Cloud DNSは,Anycast DNSサーバの世界的ネットワークを使ってGoogleが提供する,低レイテンシのDNSである。開発者のコンソールUI,gcloudコマンドラインインターフェース,あるいはフル機能のRESTful APIを使って,DNSレコードを管理できる。このサービスは,最新のSLAと価格区分で一般提供される。

  • ロードバランシング

    複数のリージョンおよびロケーションに対応可能なHTTPロードバランシング機能を提供する。Googleのロードバランシングソリューションに12箇所のロケーションが追加されたことによって,世界中のあらゆる場所でサービス要求を行うユーザに対して,Google Cloud Platform上で動作するワークロードが極めて近いものになる,とGoogleは述べている。このサービスが今回新たに,ロサンゼルス,サンフランシスコ,シカゴ,シアトル,ダラス,マイアミ,ロンドン,パリ,ストックホルム,ミュンヘン,マドリッド,リスボンなど世界12箇所のPoPに展開される。

  • キャリア相互接続とVPN

    キャリア間の相互接続により,ユーザの持つインフラストラクチャを,高い可用性と低レイテンシを備えたGoogleのネットワークエッジに接続できるようになる。接続はCarrier Interconnectサービスプロバイダが提供する。Googleでは,自社の相互接続パートナリストとして,新たに11のサービスプロバイダを追加している。

  • CloudFlareパートナシップ

    CloudFlareはWebサイトの速度最適化とセキュリティ,DDOS防護に加えて,グローバルな分散ネットワーク用のキャッシュソリューションとしても理解されているサービスだ。CloudFlareによる速度最適化により,平均的なビジタのコンテント読み込みが約2倍高速になる,とGoogleは主張している。Google Cloud Platformのユーザは,自身のデプロイメントにCloudFlareを統合することができるようになる。

  • Cloud Dataflow

    Google Cloud Dataflowを使用することによって,Google Cloud Platform上でデータ処理パイプラインを構築し,デプロイし,実行することができる。ETLや分析,リアルタイム計算,プロセスオーケストレーションといった大規模なデータ処理シナリオを高い信頼性で実行することが,このサービスによって可能になる。Googleの発表によれば,このサービスはベータ版としてユーザに提供される。

  • BigQuery

    Googleのユーザは,クラウドでのビッグデータ解析にBigQueryを使用する。BigQueryを使えば,大規模なデータセットを対象として,SQL風のクエリを秒単位で実行することができる。今回新たに,Google Cloud Platform Europeanゾーンにデータを保存するオプションが提供される。

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