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Linux専用の新メインフレームがChefをサポート

原文(投稿日:2015/09/16)へのリンク

IBMは先頃,LinuxOneを発表した。大企業および中堅企業を対象として,2つの異なるLinuxシステムを提供するハードウェアとソフトウェア,サービスソリューションの新たなポートフォリオで構成される,同社メインフレーム戦略の展開である。

IBMがzSystemで,オープンソースの業界標準ツールとソフトウェアを採用する。IBMはApache SparkNode.js, MongoDB, MariaDB, PostgreSQLといったオープンソースツールに加えて,新たにChefDockerをサポートすると発表した。

Chefでパートナインテグレーションディレクタを務めるMatt Ray氏が,今回のChefサポートのロードマップについて詳しく説明してくれた。

私たちは,これらメインフレームで動作するLinuxディストリビューション上で,Chefのクライアントとサーバをサポートします。当面はzLinux上で動作するRed Hat 6と7,SLES 11sp4と12が対象になる予定です。これらプラットフォームは,当社の継続的インテグレーションのパイプラインに追加されて,x86用のRed Hat 6や7などと同じく,今後開発されるすべてのリリースに含まれるようになります。

zOSシステムはサポートされておらず,今後もその計画はない。zLinuxメインフレームをサポートすることにより,“x86やPower(同じくサポート対象)やzLinux上のLinux, Windows, Solaris, AIXを問わず,ユーザのすべてのインフラストラクチャで同じツールが使えるようになります”,とRay氏は述べている。

Chefのメインフレームへの実装作業を支援するため,専用のドキュメントもリリースされる予定だ。

開発は緒に就いたばかりですが,サポート対象のzLinuxプラットフォームすべてに対するドキュメントを提供する予定です ... zLinuxに特有のステップが必要になれば,ソースやドキュメントもオープンにします .... 残念ながら,このインテグレーションに関する一般向けの資料は,まだ用意できていません。現時点でお伝えできるのは,12月の初回リリースを目指して,IBMとの共同作業が進行中であるということです。

さらにIBMは,LinuxONE Developer Cloudを開発して,開発者コミュニティにオープンアクセスを提供する。新たなアプリケーションの製作とテスト,運用のための仮想R&Dエンジンとして,クラウドを利用する仕組みだ。“アプリケーションを決定するのは開発者次第ですが,これらは新たなモバイルないしハイブリッドクラウドアプリとなる可能性を持っています”と,IBM Media RelationsのGuy Collier氏は述べている。

マリストカレッジとシラキュース大学情報大学院では,無償で仮想のIBM LinuxOneへのアクセスを開発者に提供する,クラウドのホスティングを計画している。プログラムの一環として,IBMも,ISV(Independent Software Provider)用に開発する特別なクラウドをダラスと北京,ドイツのベーブリンゲンのIBMサイトに用意して,LinuxONEとz Systemプラットフォーム用の新たなアプリケーション移植,テスト,ベンチマークを実施するための,LinuxONEへのアクセスと無償トライアルを,アプリケーションベンダに対して提供する予定である。

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