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第10回アジャイル実態調査

原文(投稿日:2015/09/17)へのリンク

第10回のアジャイル実態調査が,2015年10月2日まで実施される。 世界的なアジャイルの採用について探るための調査だ。

この[アジャイル実態]調査は,ソフトウェアプロフェッショナルを対象に,アジャイルの動向,ベストプラクティスと教訓に関する深い洞察を提供することによって,彼らのアジャイル転向の成功を支援するためのものです。世界で最も規模が大きく,最も長期に渡って実施されていて,最も広く引用されているアジャイル調査になりました!

調査を主催するVesionOneは,2015年8月10日に第10回の実施を発表した。CEOのRobert Holler氏は,アジャイル調査の結果がアジャイルコミュニティに対して持つ意義を,次のように説明している。

本調査は,世界中のアジャイルソフトウェアのプロフェッショナルに,アジャイルに関連した幅広いトピックに関して,意見交換の機会を提供するものです。アジャイルのメリットやスケールアップのための最高のヒント,アジャイルの成功を評価する方法,最も人気のあるアジャイルプロジェクト管理ツール,といったトピックを取り上げています。

2015年3月に公開された第9回のアジャイル実態調査では,アジャイルメソッドやプラクティスの利用が拡大していることを確認した。企業がアジャイルを採用する理由については,次のような説明がある。

昨年と同じく,大部分の回答者が,アジャイルプラクティスを採用した理由として製品提供の迅速化(59%),あるいは優先度の変更に関する管理能力(56%)をあげています。ただし2014年は,昨年3位であったITとビジネスの整合性向上に代わって,生産性(53%)がトップ3に進出しています。

アジャイルの採用には困難を伴うこともある。2015年の調査では,アジャイルプロジェクトが失敗する原因についての報告がある。

アジャイルプロジェクトが失敗した場合,多くの回答者が指摘しているのはアジャイルメソッドに関する経験不足(44%)です。注目されるのは,アジャイルの価値観に反する企業哲学や企業文化が42%,文化的移行に対するサポート欠如が36%と,失敗原因の上位5つのうち2つが企業文化に関連していることです。

企業はソリューションを探し続けている。アジャイルをスケールアップする方法論はいくつか存在し,最近では“Nexus Guide for Scrum”が公開されている。2015年の実態調査では,アジャイルのスケーリング方法について報告されている。

さまざまな企業が,アジャイルのスケールアップにより多くのエネルギを投入している現状を反映して,2014年の調査の結果からは,Scaled Agile Framework® (SAFe®), Large-Scale Scrum (LeSS), Disciplined Agile Delivery (DAD), Scrum of Scrums, Agile Portfolio Management (APM)といった,さまざまなスケールアップ方法論への関心が見られます。今年はどのスケールアップ方法論が選択されたのでしょうか? 圧倒的に多かったのはScrum of Scrums(69%)で,次いで内部メソッド(25%),SAFe(19%),リーン(18%)の順でした。

VersionOneによると,年次アジャイル調査の参加者には,調査結果が最優先に公開されるということだ。

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