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JetBrainsがDataGrip 1.0をリリース

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原文(投稿日:2015/12/24)へのリンク

JetBrainsはスケジュールから1年遅れで、DBAツールであるDataGrip 1.0をリリースした。以前は0xDBEという名で知られていたこのツールは、SQLデータベースの管理者や開発者向けのツールだ。

DataGripは、普通は別々のツールで提供するデータベース管理の機能を一括して提供する。DataGripを使うとデータベースオブジェクトの編集、テーブルや列、インデックスの管理ができる。コード補完、複数カーソル、GitやSubversion統合、プラグインの仕組みを提供する。Oracle、SQL Server、DB2、Sybase、MySQL、PostgreSQL、SQLite、Apache Derby、HyperSQL、H2のような主要なデータベースをサポートするが、JDBCドライバがあるデータベースであればどんなものでも動作する。

0xDBEの初期段階のプレビューからどのような動きがあったのかJetBrainsに問い合わせたところ、以下の回答を得た。

  • 素早い、正確なデータベースの調査。ツールがデータベースのメタ情報を取得する方法を改善した結果、UIが変わった。データベースビューの中でオブジェクトをグループ化できるようにした。
  • テーブルアクションの修正。データベースツールウィンドウ、エディタ、クエリコンソールからできるようにした。アクションによって列やインデックス、外部キーの追加、変更、削除ができる。
  • テーブル変更のコード生成でDDを作成できるようにした。UIから既存のDDLを修正し、インデックス、キー、列の追加をしてテーブルを作成できる。
  • Ctrl+F (OS XならCmd-F)でテーブルエディタでのテキスト検索をできるようにした。探しているデータがどの列にあるのかわからない場合に便利。正規表現も使える。関係ない列を非表示いして検索することもできる。
  • 新しいコンソールを開くときのための専用のアクションを定義してショートカットを割り当てることもできる。複数のコンソールを開くことが可能。ファイルツールウィンドウや最近使ったファイル、ナビゲーションツールバーで切り替えることができる。
  • コンソールにローカル履歴が組み込まれた。これによって特定のコンソールで行ったSQLの修正のレビューができる。diffビューワーを使った差分比較も可能。
  • 実行オプションの拡張。選択部分の実行が改善され、ファイル内でできるようになった。SQLを選択することで何を実行するかを決めることができる複数のステートメントを実行できる。クエリの中にカーソルがある場合は、文の実行をいくつかのオプションでカスタマイズすることもできる。最小の文を実行する、最大の文を実行する、あるいは何を実行するかを選択する、など実行のふるまいを定義できる。文の外にカーソルがあるなら、何もしないように構成して、ファイル全体、あるいは文を最後まで実行することもできる。
  • 文の実行計画がデータベースの挙動を視覚的に表現するようにした。これによってクエリの最適化を支援する。実行計画は図表するかテーブル形式で見るか選ぶことができる。
  • DataGripはCSVをテーブルとして編集できる。テーブルとして編集する、というコンテキストメニューをクリックしてデミリタを選択し、テーブルがヘッダを持つかどうか、値をクオートで囲う条件などを指定する。テーブルのプレビューも可能。
  • ダイアグラムでテーブルと関連を表示できる。Ctrl+Alt+U、または視覚的に見たいオブジェクトのコンテキストメニューで選択すればよい。主キー列と外部キーはダイアグラムから隠して関連の線だけを表示することもできる。画像ファイルとしてダイアグラムを出力することも可能。

ロードマップによれば、以下を計画しているようだ。

  • データベーススキーマの調査とDDLの生成の改善
  • トリガやJDBC APIの範疇を超える部分のサポート
  • 複数セルの更新と値の補完などテーブルエディタの改善
  • ダイアグラムによる編集、クエリ実行計画の差分ビューワーの実装
  • NoSQLの部分的なサポートを計画中

DataGripはJetBrains ToolBoxの一部として提供されるが、個別に購入することもできる。

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