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GoogleがFlash広告を廃止,100% HTML5に

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原文(投稿日:2016/02/13)へのリンク

Adobe Flushの長く苦しい死への旅は,GoogleがディスプレイネットワークでHTML5のみを実行すると発表したことによってなおも続く。

AdWordsがGoogle+ページで公開したGoogleの広告表示が100% HTML5になるという記事で,同社は,“より多くの人たちとデバイスにブラウジングエクスペリエンスを拡大するため,Google Display NetworkとDoubleClick Digital Marketingは今後,HTML5 100%になります” と述べている。

AdWordsとDoubleClickの両社は,Flashで構築された広告のアップロード受付を2016年6月30日で終了する。2017年1月2日以降,Google Display NetworkとDoubleClickいずれの広告にもFlashは表示されなくなる。Googleは今後も,広告依頼者のHTML 5移行をAdWordsとして支援していく予定だ。

この変更はGoogleのSwiffy Flash to HTML5コンバータにも影響を与える。2016年6月からは,このツールによって新たな広告が変換されることはなくなるのだ。さらなる情報やツールを望むユーザに対してGoogleは,AdWordsのヘルプページにある “Converting your Flash ads to HTML5 ads”を参照するように推奨している。

コミュニティの大部分は今回のGoogleのニュースを,さほど驚くことなく受け入れた上で,発表を歓迎するコメントが数多く寄せている。

Flashの将来性を疑問視する声はかねてから存在した。2015年には,InfoQがレポートしたMozillaのFirefoxによるFlashの“デフォルト”でのブロックや,Adobeによる2件の重大な脆弱性の発表などがあった。さらにInfoQの調査記事“Flash Under Fire: Are you using HTML5/JavaScript Exclusively?”の結果では,HTML5が89%の支持を得たのに対して,AdobeのFlashは50%以下に留まっている。

Adobe自身もFlashの幕引きを急いでいることは間違いない。2015年の終わりに同社は,HTML5の重視を反映するかように,Flash ProfessionalをAnimate CCに名称変更すると発表している

Adobeでシニアプロダクトマーケティングマネージャを務めるRich Lee氏は11月,Flash Professionalで作成されたコンテンツの3分の1がHTML5を使用していたと報告している。“HTML5の台頭とWeb標準を活用したアニメーションの需要に対応して”,同ツールはこの数年間で“HTML5 CanvasとWebGLをネイティブでサポートできるように”完全に書き直された,と氏は述べている。

Animate CCリリースを発表した今週のブログ記事 “Animate CC Is Here” の中でLee氏は,Animateは単なる名称変更ではなく,同社にとって“過去最大のリリース”だと表現した。

このリリースがGoogleのAdWordsに関する発表と同時期であったのは,あながち偶然とは言えない。Animateの注目すべき機能の中には,“任意のコードエディタでカスタマイズ可能なHTML5 Canvasテンプレートのサポート(DoubleClickやAOLトラッキングのスクリプト追加などが可能)”,“HTML5 CanvasドキュメントのためのTypekitの統合”なども含まれているからだ。

Animate CCの改善点や最新ニュースには,以前のバージョンで使用していた個別のライブラリの置き換えとして,最新のCombined CreateJS Libraryが採用されたことも含まれている。Adobeはこの変更について,公開されたHTML5 Canvasアウトプットからのサーバコール回数を削減し,パフォーマンスを向上するためのものだと説明している。

AnimateではHTML5スプライトシートのUIも拡張された。PNGおよびJPEGの有効と無効の設定が独立してコントロール可能な“Spritesheets”タブが用意されている。AnimateコンテンツをActionScript, WebGL, あるいはHTMLキャンバスに格納して,OAM(.oam)アニメーションウィジェットファイルにエクスポートすることも可能になった。

Animate CCの新機能の完全なリストがこちらにある。

AdobeのFlashランタイムに関するロードマップには,2015年3月を最後にアップデートがない。今後の予定に関する最新情報も提供されてないままだ。

 
 

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