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IBM、クラウドにSwiftを推進

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原文(投稿日:2016/02/24)へのリンク

IBMがSwift Sandboxに続く、Swiftをクラウドでサポートする次のステップについて発表した。IBM Swift Runtimeのプレビュー、IBM Swift Package Catalog、Webアプリ開発フレームワークKituraのオープンソース化だ。

IBM Swift Runtimeは、SwiftコードをIBMのクラウドプラットフォームBluemixにデプロイ可能にするためのものだ。Swiftのサポートは、SwiftのためのCloud Foundryビルドパック経由で、Bluemixに提供される。これはJava、Ruby、NodeJSなどを含む複数の言語のサポートを提供するBluemixで利用可能なビルドパックのひとつだ。SwiftビルドパックがSwiftアプリケーションのデプロイにどのように使えるのか示すため、IBMはサンプルアプリを提供している。

IBM Swift Package CatalogもBluemixで利用できるようになった。これはSwiftパッケージ、ライブラリ、モジュールを開発者間で共有しやすくするためのもので、依存関係の管理、コンポーネントのバージョニング、配布といった機能を提供する。Package Catalogを使うことで、開発者は利用可能なパッケージを検索したり調査したり、また新しいパッケージを登録することもできる。IBM Swift Package Catalogはストアフロントとして整理され、開発者はスターの数、最近のもの、基本パッケージ(たくさんのパッケージが依存していればいるほど基本的なパッケージである)など、様々な基準でパッケージをブラウズすることができる。

最後に、KituraはExpress.jsにインスパイアされたWebフレームワーク及びWebサーバーであり、Swiftで構築したエンドツーエンドのクラウドアプリケーションの作成をサポートし、URLルーティング、JSONのパース、静的ファイルのサーブなど、基本機能を提供している。さらにKituraは、Grand Central Dispatchに基づくマルチプログラミングとプラグイン可能なミドルウェア作成をサポートする。IBMによると、コードの一部をフロントエンドとバックエンドで共有できるという。

先に述べたように、IBMは数か月前にSwift Sandboxを発表した。これはREPLを提供するもので、Swiftコードを評価して出力をチェックするのに使えるものだ。IBM Swift SandboxはXcode Playgroundsと似ているが、IBM Bluemixで動作する。したがって、開発者はIBMクラウドソリューションとの互換性に関してコードを試すことができる。

QCon London 2016では、IBMのDistinguished EngineerであるPatrick Bohrer氏が、Swiftパッケージベースのクラウドサービス、ツール、インテグレーション、IBM Swift Sandboxなど、クラウド上でSwiftをサポートするIBMの取り組みについて話す予定だ。

 
 

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