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SQL Serverのサービスルールが変更された

原文(投稿日:2016/3/30)へのリンク

MicrosoftがSQL Serverのサポートポリシを大幅に変更した。これまでのポリシは,基本的には“問題があってもサービスパックまで待つ”というものだった。累積的なアップデート(CU)は存在したが,Microsoftは次のような警告を行なって,その利用を強く抑制していた。

“この累積的なパッケージは、この資料に記載された問題の修正のみを目的としたものです。これら特定の問題が発生しているシステムにのみ適用してください。”

“サポート付きの累積的更新パッケージがMicrosoftから提供されています。ただし,この資料に説明されている問題の修正のみを目的としたものです。”

この考え方で問題なのは,DBAや開発者にとっては,そのCUによって解決された問題に自分たちのシステムがいつ影響されることになるのか,分からない場合が少なくないことだ。パフォーマンスの低下や予期せぬダウンタイムが,自分たちの設計上の問題によるものだと思い込んで開発を続けながら,その問題がサービスパックで簡単に解決されるまで数ヶ月を待つこともあり得る。

Microsoftの新たな推奨では,累積的なアップデートについても,サービスパックと同じプロセスを使ってインストールされる。Microsoftによると

1月以降のCUリリースではこれらの警告メッセージが変更されて,利用可能になったCUの継続的かつ積極的なインストールが推奨されるようになりました。CUがリリースされたならば,SP(Service Pack)のインストール計画と同じレベルの信頼を持って,CUのインストールを計画する必要があります。これはつまり,CUの認定およびテストのレベルがSP並になったということです。また,MicrosoftのCSS情報によると,ユーザの抱える問題の多くがリリース済みのCUで対処されているにも関わらず,そのCUが積極的に適用されていない状況が少なくありません。さらにCUには,ホットフィックスにはない付加価値も含まれています。その中にはサポート性やロギング,信頼性の向上といった,全体的なエクスペリエンスを向上させる修正もあるのです。

DBAに対してアップデートの積極的なインストールを推奨するためにMicrosoftは,サービスパックと同じように,Windows Download上とWindows Update Catalog経由でアップデートを提供する予定だ。これまでは“ホットフィックス”サーバを経由してのみ提供されていたため,特別な操作が必要だった。

新たなモデルでは,特定にバージョン/サービスパックの組み合わせに対して,最も新しいCUのみが表示されるようになる予定だ。

例: SQL Server 2014 SP1 ‘CU9’がリリースされると,ダウンロードセンタ上の2014 SP1用の最新CUが‘CU8’から‘CU9’に置き換えられます。この例に加えて,個々の問題が‘CU8’で対処済みならば,CU KBは常に最新のCU(ダウンロードセンタ上の),この場合であればCU9を指すようになります。CU 8 KBにある“この問題の修正プログラムが利用可能”リンクをクリックすると,CU 9(最新)ダウンロードに移行します。

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