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Apple、Messagesフレームワークを開発者に公開

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原文(投稿日:2016/06/19)へのリンク

WWDC 2016でAppleが紹介したiOSの新しいMessagesフレームワークは、AppleのMessagesアプリとやりとりするApp Extensionsの作成を可能にすることを狙っている。新しいMessages APIは、2種類のExtensionを可能にする。

  • Stickerパック、ユーザーがメッセージに入れられる画像のコレクションを提供する。
  • iMessageアプリ、Messages内から外部アプリへのアクセスを提供する。

Stickerアプリはコーディングを必要とせず、Xcodeが生成するプロジェクトテンプレートに画像ファイルをコピーするだけで作成できる。これに対して、iMessageアプリは以下に説明するようなMessagesフレームワークを完全に利用することができる。Appleによると、iMessageアプリはMessagesから直接、コンテンツの共有、ペイメントの送信、ゲームのプレイ、コラボレーションなどが行えるという。

Messagesフレームワークには、開発者が使える多数の基本クラスが含まれている。

  • MSMessageAppViewController: Messages Extensionのためのメインビューコントローラーを提供する。カスタムのユーザーインターフェイスの提供、Extensionの状態管理、現在の会話の取得、送信するメッセージの記録などを可能にする。

  • MSStickerBrowserViewControllerMSStickerBrowserViewMSStickerBrowserViewDataSource: これらのクラスはStickerブラウザをカスタマイズおよび動的に表示するためにある。もしStickerブラウザに動的コンテンツを提供したければ、カスタムのMSStickerBrowserViewDataSourceを実装すればよい。もしデフォルトのStickerブラウザの見栄えをカスタマイズしたければ、独自のMSStickerBrowserViewを提供して、ブラウザのサイズ、Stickerのサイズなどをカスタマイズすればよい。MSStickerViewのサブクラスを使うと、さらにカスタマイズできる。

  • MSConversation: 会話を表現する。メッセージの入力フィールドに、テキスト、Sticker、アタッチメント、メッセージオブジェクトを挿入して送信することができる。

  • MSMessage: インタラクティブなメッセージの作成ならびに、送り主、メッセージが属するセッション、関連するオプションURLなどメッセージプロパティのアクセスを可能にする。

  • MSSession: メッセージの識別を可能にする。これにより、たとえば、ゲームやコラボレーションアプリなどで、後でメッセージを更新できるようにする。

MessagesフレームワークはXcode 8 betaで使うことができる。登録済みの開発者は自由にダウンロードできる。

 
 

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