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DDDの世界でドメインエキスパートと働く

原文(投稿日:2016/05/31)へのリンク

ドメイン駆動設計におけるドメインエキスパートと使用する言葉に関する話題は良くある。しかし、なかなか難しい。理由は私達が話す言葉が同じではないからである。このことは、今年既にドメイン駆動設計 欧州カンファレンスにおいて、Cyrille Martraire氏からDDDを推進する状況でドメインエキスパート達と働いた経験を共有するプレゼンテーションで説明されている。

Martraire氏は、パリ ソフトウェア クラフトマンシップ コミュニティのファウンダーであり、アローラの共同設立者である。ドメインエキスパートと首尾よく会うためには、最初に自分自身がドメイン知識を学ぶべきだと主張する。自分で勉強をしなさい。そして重要な知見を作りなさい。例えば、本を呼んだり、インターネットで情報を見つけことである。

Martraire氏にとって、幾つかのドメイン知識を披露することは、信頼を得て、エキスパート達とのコミュニケーションを発展させる方法である。 これを行うための3つのシンプルな手法がある。

  • あなたの純粋な好奇心と持っている知識を見せなさい。
  • より良い質問を問い掛けなさい。時間と共にそれらを向上させなさい。
  • チャレンジ。しかし、尊敬を忘れずに。

Martraire氏は言葉に注意深くあること、変換やねじまげることを自重することの重要性を示している。積極的な傾聴は大変であり、それ故にドメインエキスパートからの全ての新しい言葉が記されているワードサファリという技法を作り出した。新しいコンセプトやシノニム(同義語)を得たときに、その場でチェックできるものである。DDDにおいて使用する言葉は本質であるということは、安っぽい偽りの警句ではないことを強調している

Martraire氏が見つけた便利な技法の1つは、会話の方向を誘導することである。サマリをしたり、意図を汲むことで、より抽象的な上方に誘導できる。キーとなる質問はなぜ(Why)である。何度も尋ねることも多い。より具体的で詳細な下方にも誘導できる。このやり方は認識の相違を発見するために重要である。こういったやり方の1つは、エキスパートと一緒に具体的な振る舞いを記述するビヘイビア駆動開発(BDD)を適用することである。誘導する3つ目の技法はドメインの広がりを探索するために横道に逸れることである。ときどき、まだ議論していない領域を探り当てることがある。

Martraire氏が確信している特に重要なルールは、あなたに任せて安心であること、あなたはドメインエキスパートの仕事を奪う訳ではないことを明確にすることである。結局、全てのことを検証するために常に問いかけ続けることである。最後にはドメインに関する共通理解を得ることになる。

これらの事は全て上手く行きそうで、簡単にみえる。しかし、Martraire氏の経験では、偉大なドメインエキスパートを見つけることは時に難しい。彼の主張によれば

最悪なドメインエキスパートは専門知識は既存システムの込み入った細部から作られると思っている。

彼もDDDの見込みがあり協調的なマインドセットを持った人々を自然と選んでいるので、多少のバイアスの掛かった経験が披露されている。

来年のドメイン駆動設計 欧州カンファレンスは2017/1後半に予定されている。

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