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Eclipse Foundationが複数のIoTプロジェクトをリリース

原文(投稿日:2016/06/16)へのリンク

Eclipse Foundationは本日,IoT(Internet of Things/モノのインターネット)関連プロジェクトのリリースをいくつか発表した。その内容は,Eclipse Kura (IoTゲートウェイ開発用フレームワーク),Eclipse Paho (MQTTプロトコルの実装),Eclipse OM2M (SmartM2MoneM2M standardのオープンソース実装),Eclipse SmartHome (スマートホームソリューション開発のオープンソースフレームワーク)といったものだ。

Eclipseの掲げるEclipse IoTプロジェクトの目標は,相互運用性と互換性の実現に向けて,IoT業界で競合する企業をオープンソースソリューションに集結させることにある。Eclipse IoTワーキンググループには現在,30社のさまざまな企業が参加している。コミュニティでは200以上のコントリビュータが,24のプロジェクトに取り組んでいる。

間もなくリリース予定のEclipse Kura 2.0では,Raspberry PiあるいはBeagleBone BlackをIoTゲートウェイとして使用する手段が,多数のサンプルプロジェクトとともに提供される。BootstrapベースのUI Webインターフェースに加えて,Amazon AWS IoT,Microsoft Azure IoT,IBM IoTにプラグインするコネクタを備え,組込みデバイスのクラウド管理も実現している。さらに今回のリリースではApache Camelも統合されており,IoTで生成されたトリガをApache Camelのワークフローにつなげることも可能だ。

Eclipse Paho 1.2は,MQTTおよびMQTT-SNプロトコル用クライアントのオープンソース実装を数多く提供する。MQTTは,ISO 20922規格として昨日公開された低電力テレメトリプロトコルである(2014年にOASIS標準となっている)。今回のリリースでは,JavaとPythonクライアント用のWebSocketサポート,Windows,macOS,Linux,FreeBSD用の新しいGoクライアント,自動再接続とオフラインバッファリングの機能などが追加されている。

最初のリリースとなるEclipse OM2M 1.0も間もなく公開され,SmartM2MおよびoneM2M標準の実装が提供される。このプロジェクトはモジュラーJavaリリースを基盤としてEquinox上で動作し,HTTPおよびCoAP上で動作可能な軽量REST APIと,リレーショナルと非リレーショナルデータベースのどちらも使用できるフレキシブルなデータストレージを提供する。

最後のEclipse SmartHome 0.8リリースは,Rasberry Pi,BeagleBone Black,Intel Edisonなどで動作するフレームワークのリリースによって,スマート照明や暖房など家庭志向のデバイスにスマートバインディングを提供する。既定の構成でサポートされる多数のデバイスに今回,Sonosスピーカ,Belkin WeMoデバイス,digitalSTORMなどが新たに追加された。

EclipseのIoTプロジェクトに関する詳細な情報は,iot.eclipse.orgから入手可能だ。

 
 

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