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オラクルはJCP Executive CommitteeにJava EEの戦略を共有した

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原文(投稿日: 2016/09/11)へのリンク

Anil Gaur氏は、Java EEとWebLogicサーバに責任を持つオラクルのグループヴァイスプレジデントだが、直近のJCP Executive CommitteeミーティングでJava EEの将来についていくらか光を当てるために話すように招待された。彼のメッセージは先のオラクルからの声明に沿うものだった。エンタープライズのプログラミングは変化している。そしてオラクルはそれに適応することを望んでいる。しかしながら、ECのメンバーからのその後の質問は、計画でのギャップを強調するものだった。

Thomas Kurian氏が、氏はオラクルでの製品開発責任者だが、約6ヶ月前にJava EEのトピックについてインタビューされたあとに、オラクルがJava EEのトップに戻ってくる主導権が明白になった。この文脈において、Gaur氏はオラクルのJava EE戦略についての口頭によるプレゼンテーションを、直近の8月9日のJCP ECミーティングの期間に提供した。 彼のプレゼンテーションにおいて、Gaur氏はますます多くのアプリケーションが分散アーキテクチャに追従していることとともに、どのようにエンタープライズのプログラミングが変化しているかをオラクルが理解していることを示した。この結果として、Gaur氏はそれが明白な利益をもたらすように、一連の技術がJava EE 8に追加されることが望まれているということを強調した。Kurian氏のインタビューのものととても似通っているように思われるリストを提供している。HTTP/2と設定、状態管理、結果整合性、マルチテナント、O-Auth、OpenID接続である。しかしながら、Steve Wallin氏は、IBMのランタイム技術のプログラムディレクタであるが、IBMが現在のJava EEプラットフォームをベースに急速なクラウド開発をなんとか達成したことを認めつつも、短い期間でそのような革命的な変化が必要とされることについて疑問を投げかけている。(おそらくBluemixを言及している)

しかし、おそらく情報のもっとも興味深い部分は、言われなかったことにある。口頭のプレゼンテーションのあと、Executive Committeeのメンバーはより深く理解するために質問をした。いつ新しいバージョンが利用可能となるのかということだった。Gaur氏はJava EE 8のリリース日が"変更され"詳細は教えられないことを認めた。けれども、いくつかの新しい機能がJava SE 9をベースにするかもしれないというヒントはかなり長期の遅れとなることを指し示しているだろう。

再度細部に触れることなくオラクルと他のベンダ、コミュニティで協力ができないかという言及もあった。IBMとRedHatはオラクルとともに会談を持ったことを確認した。SouJavaの代表のBruno Souza氏はJavaユーザグループとAdopt-a-JSRプログラムからの助力を申し出た。そのことはGaur氏は歓迎すると言った。長い間JCP ECメンバーであるWerner Keil氏がJava.netが、Java EEプロジェクトがホストされていた場所だが、廃止されているところであることに言及したとき、Gaur氏は単に彼らは代替物を探していると言っただけだった。InfoQは、ロンドンJavaコミュニティからMartijn Verburg氏、RedHatからMark Little氏というメンバー、そして議長のPatrick Curran氏にコンタクトした。議事録に記録されている以上のことが追加の情報としてあるかどうかを確認するためだ。 しかし3人全員がなかったと報告した。

会議のあと、オラクルがJava EEに対して十分なことをしているという印象を彼らが持ったかどうかを聞いたとき、Mark Little氏とMartijn Verburg氏はともにノーと返答した。我々はJava EEの将来がしばらくの間必ずしも正しい方向に進んでいるわけではないと明確に感じている、とLittle氏は言った。「私たちはMicroProfileの活動にオラクルを数回招待しました。私はJCP ECミーティングにおいてもそうしました。しかし今までのところ彼らは受け入れなかったのです。」これにもかかわらず、これはオラクルについて過度に悪く考えないべきだとVerburg氏は指摘した。

オラクルはこれを進め実行するためのあらゆる権利を持っています。 彼らはJavaを所有し何年も莫大な労力をそこに注いできた営利企業です。私たちはみなそこから利益を得てきました。彼らには資源を投入するものを決定する自由があります!失望させられたことは9ヶ月の沈黙です。これは全体としてのエコシステムへの理想的なメッセージではありません。そして多くの不安を作り出しました。Javaの責任者としては私が思うにこれは誤りでした。

Gaur氏とKurian氏のメッセージの間の共通した特徴は、JavaOneでのさらなる詳細への言及である。 これが意味することはおそらく、他の内部プロジェクトに焦点を当てたあと、オラクルはJava EEをやり直すことを華々しく明らかにするだろうということだ。JavaOneは1週間後で、私たちは明らかになるまで待ちきれないだろう。

 
 

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