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Azure IoT Gateway SDKにAzure Functionsサポートを追加

原文(投稿日:2016/10/22)へのリンク

10月のはじめ、MicrosoftはAzure IoT Gateway SDKにサーバーレスイベント駆動プラットフォーム、Azure Functionsのサポートを追加した。この追加は、Azure上にIoTソリューションを構築している開発者に、クラウドベースの拡張ポイントを提供する。

Azure IoT Gateway SDKは、今年4月のHannover Messeイベントで、ベータ版としてローンチされた。Azure IoT Gateway SDKは、ANSI Cで書かれたクロスプラットフォームフレームワークで、IoTゲートウェイレベルに拡張性をもたらす。この拡張は、非TCP/IPデバイスを含む様々なタイプのデバイスが、Node、Java、C#を含むさまざまなハイレベル言語を使って、クラウドと通信することを可能にする。ゲートウェイは、デバイスとMicrosoftのクラウド間の双方向通信を可能にするAzure IoT Hubと通信することができる。

Azure Functionsは、Microsoftによるサーバーレスコンピューティングへの参入だ。MicrosoftのプリンシパルグループプログラムマネージャーであるNir Mashkowski氏は、Azure Functionsをこう説明する。「イベント駆動のコンピュートオンデマンド体験であり、既存のAzureアプリケーションプラットフォームを拡張して、Azureやサードパーティ製サービス、オンプレミスシステムで発生したイベントによってトリガーされるコードを実装可能にします」。開発者はこれらの関数を、JavaScript、C#、Python 、PHPを含むさまざまな言語で書くことができる。これらの関数は、HTTPエンドポイントを公開してもよいし、Blob Storage、Event Hub、WebHookなど定義済みのトリガーを使ってもよい。

Azure FunctionsのサポートをAzure IoT Gateway SDKに追加することで、MicrosoftはIoTアプリケーションを構築する開発者に新たな能力を与える。また、すべてのデバイス上のコードを実行してデプロイするのに対し、実行可能なクラウドベースのロジックをひとつに集めた場所を提供する。Azure IoTのパートナーディレクターであるSam George氏は、Azure IoT Gateway SDKからAzure Functionsを呼び出すシナリオについて、次のように説明している。「フィールドゲートウェイ環境において、たとえば、ローカルデバイスが接続できなかったり異常動作したりするなど、どこかがおかしくなり、動作を調べるためにAzure IoTソリューションに診断情報をアップロードする必要がある場合、新しいFunctionsインテグレーションを使うとシンプルになります。データを受け取って、格納し、オペレーションを警告するようなAzure Functionを作成しましょう。そうして、問題にぶつかったときに、Azure IoT Gateway SDKを動かしているゲートウェイからそれを呼び出しましょう。」

IoT Gateway内の通信は、モジュールを利用することで行われる。したがって、Azure Functionの実行は、ゲートウェイ内のモジュールから呼び出すことで行われる。モジュールは、pub/subもしくは他のメッセージングプラットフォームを使ったメッセージバス上でメッセージを交換することで、お互いにデータを交換することができる。モジュールはプロトコル調停、メッセージフォーマット変換、フィルタリング、クラウドとの通信に利用可能だ。Azure IoT Gateway SDKで、Microsoftはいくつかの定義済みモジュールを提供しているが、インターフェイスも含まれているため、開発者は独自のモジュールを作ることもできる。

Image Source: https://github.com/Azure/azure-iot-gateway-sdk/blob/develop/doc/getting_started.md

 
 

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