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GoogleはAndroid ThingsでIoTを狙う

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原文(投稿日:2016/12/16)へのリンク

GoogleはAndroidとそのエコシステムをIoTデバイスの開発に持ち込もうとしている。開発者はモバイルアプリを開発するのと同じようにIoTデバイスの開発ができるようになる。

Googleは、すでにBrilloの主要な部分をモバイルOSに持ち込み、IoTデバイス向けの新しいソリューションをAndroid Thingsと呼んでいる。この組み込みOSは通常のAndroid APIとGoogleのさまざまなサービスにアクセスできるライブラリ、そして、Things Support Libraryという新しいライブラリが含まれている。この新しいライブラリは2つの主要な機能がある。複数のプロトコルとインターフェース(GPIO, PWM, I2C, SPI, UART)を経由してセンサーとアクチュエータにアクセスするPeripheral I/O APIとアプリケーションに新しいデバイスドライバを追加できるようにするUser Driver APIだ。User Driver APIを使えば、システムにハードウェアのイベントを注入し、アプリケーションから利用できるようになる。開発者がIoTデバイスを工場出荷時の状態から拡張することができるのだ。Brillo向けにすでに書かれているコードは移植する必要がある。“低いレベルのI/OコードとSELinuxの構成を新しいPeripheral API向け”にする必要がある。

Android Thingsがもたらす大きな拡張はAndroidのエコシステムと統合されるということだ。Android APIとAndroid Studioで開発し、いつものAndroidチャンネル経由でアップデートが提供され、Messaging, Voice, Authentication, Play, AssistantのようなGoogleのサービスにアクセスできる。Android NDKを使って、これまで通りC/C++でコードを書くこともできるが、Javaで書くという選択肢も生まれた。

Android ThingsはSoM(System-on-Modules)をサポートする。SoMはSoC(System-on-Chip)にRAM、フラッシュストレージ、WiFi、Bluetoothといったコンポーネントを追加したものだ。現時点では、Intel Edison、Intel Joule 570x、 NXP Pico i.MX6UL、NXP Argon i.MX6UL、そしてRaspberry Pi 3をサポートしており、今後も増えるだろう。認定されたハードウェアはGoogleが提供するシステムイメージと共にやってくるだろう。自動で提供される機能のアップデートも付随する。

Googleが使っている、IoTデバイス間の通信プロトコルであるWeaveはクラウドサービスに直接アクセスできるように強化された。例えば、声でデバイス制御をする仕組みを提供するAssistantのようなサービスだ。 白熱電球、スマート電源、スマートスイッチ、サーモスタットに加えて、Googleは他のタイプのデバイスも追加しようと計画している。Belkin WeMo、First Alert、Honeywell、LiFX、TP-Link、Winkといった多くの製造業者がWeaveのサポートを表明している。

 
 

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