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Swift 3.1が開発の最終段階に

原文(投稿日:2016/12/13)へのリンク

AppleのSwiftチームがSwift 3.1のリリース計画を公開した。同社の言語およびランタイムのマネージャを務めるTed Kremenek氏の書くところによると,Swift 3.0とソースレベルの互換性を持ち,2017年の春のリリースが予定されている。

Kremenek氏によると,Swift 3.1はSwift 3.0とソース互換になる予定だ。

Swift 3.0コンパイラを使って開発されたソースの大部分が,Swift 3.1コンパイラでも引き続きビルド可能であることが大きな目標です。コンパイラのバグ修正によって,元々受け入れられるべきではなかったコードが拒否されるようになる場合は例外ですが,このようなケースは比較的少ないはずです。

具体的には,Swift 4で予定されているような互換性フラグはSwift 3.1にはなく,従って“アウト・オブ・ボックス”で動作するはずだ。また,Swift 3.1のソース互換性の概念には,macOS,iOSなどのApple SDKが明示的に含まれているので,これらの間にはソース互換の差異のみが存在するということになる。ソース互換が維持できないような変更はすべて,それによって実現するメリットとソース互換性という目標とを慎重に比較検討することになると,同社エンジニアのEwa Matejska氏は説明している。具体的には,コンパイラのバグ修正による“副次的なケース”の非互換は受け入れられると思われるが,既存APIの変更については,それに見合った十分なメリットが求められる。

Swift 3.1では,スナップショットの作成方法も大きく変化しており,スナップショットを毎日公開する試みが行われている。これによって,より細やかな新機能のテストの機会がSwiftコミュニティに提供されると同時に,過去のリリースよりも規則性を持ったリリースの実施が見込まれる。

Swift 3.1は2017年の1月16日に,masterからブランチされる予定だ。 それ以降のmasterブランチはSwift 4専用となり,masterに対する変更が最終的にSwift 3.1に反映されるという保証はされなくなる。ただしリリースマネージャの判断によって,いくつかの重要な変更が反映される可能性はある。

Swiftバージョン3.1のスコープは,Linuxに対する言語サポートの改良を除けば,意識的にコア言語およびSwift Package Managerに対する少数の拡張に限定されている。

 
 

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