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TwitterがFabricをGoogleに売却

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原文(投稿日:2017/01/19)へのリンク

GoogleはTwitter Fabricを買収し、そのプラットフォームをFirebaseに統合する予定である。

TwitterはCrashlyticsを2013年に買収した。CrashlyticsはCrash Reporting、Beta Distribution、Mobile Analyticsを主力製品としている。1年後、TwitterはFabricプラットフォームを発表した。これには、買収時のCrashlytics製品のほかに、MoPub(広告)、Digits(認証)、Twitter Kit(Twitterとの統合)が含まれており、モバイル開発者が魅力的なバックエンドを作り出すためのものとなっている。Twitterによると、58万人の開発者が使用し、25億デバイスで利用されており、非常に成功したようである。しかし今、彼らはGoogleに売却する決定をした。GoogleはSDKやサービスのいくつかをFirebaseに統合する。

どの製品がFirebaseに組み込まれ、どの製品が組み込まれないかは明確ではない。DigitsとMoPubは組み込まれないようである。GoogleはFirebaseの一部となるCrashlyticsに非常に関心を持っている。FirebaseのプロダクトマネージャであるFrancis Ma氏は、その理由を「人気があり、信頼できるツール」と述べている。Googleは今後数か月で、どのようにFabricをFirebaseに統合するかについて、AnswersとFastlaneの詳細を含め、より多くの情報を提供する予定である。TwitterのFabricに取り組んでいる開発者は、GoogleのFirebaseチームの一員としてオフィスを移動し、仕事を続ける。Twitterは、Googleへの移行が完了するまで、Fabricサービスの稼動を保守する。

TwitterのCEOであるJack Dorsey氏は、この取引についてのコメントとして、コアビジネスに注力する企業の決定を強調した。「2017年の取り組みとして、長期的にTwitterが最善のポジションとなるようにコア製品とビジネスに注力する」と述べている。また、「モバイル開発者向けツールを構築するというGoogleのコミットメントは、これらの製品[Fabric]、顧客、チームに非常にマッチする」と述べている。また、「公開API、Twitter KitやTweetDeck、広告API、MoPub、GnipなどのPublisher Platform製品」の開発を継続する意向を述べ、開発者へのコミットメントを再確認した。開発者がこの動きをどのようにしてうまく受け止めるか見ていく。

これがFacebook Parseに続いて稼働を停止する2番目の主要なモバイルバックエンドであることに注目すると興味深い。Parseは最近、すべてのサービスの稼働を1月30日に停止すると発表し、データの移行方法に関するアドバイスを提供している。FacebookとTwitterはともに、モバイルとWebの両方に関心を持つメジャーなソフトウェア開発企業であり、どちらもモバイルバックエンドビジネスから抜けることを決めた。その間に、GoogleはFirebaseを通じてそのポジションを固めてきた。他にも多くのプロバイダがいる(詳細はここここ)。しかし、サービスの規模が小さく、サービスの一部が欠けている。Googleがこの領域を支配するのだろうか。

 
 

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