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"2017 State of Testing"調査

原文(投稿日:2017/01/09)へのリンク

“2017 State of Testing”調査は,テスト専門職の進展に関する洞察の提供を目的とする調査である。2017年はこの調査が始まって4年目になる。

“State of Testing”はテストコミュニティが直面する現状の特徴やプラクティス,課題をといったものを特定し,光を当て,改善に向けた実りある議論を提起しようというものです。

調査は2017年1月を通して実施された。調査を取りまとめたのは,PractiTestJoel Montvelisky氏とTea-Time with TestersLalit Bhamare氏だ。

調査の質問事項は過去の調査で使用されたステップを踏襲した上で,いくつか拡張が加えられている,とMontvelisky氏がInfoQとのインタビューで説明してくれた。

Joel Montvelisky: 調査の理由のひとつがテスト専門職の開発に関するトレンドの確認にあることを鑑みて,この産業における進化的な変遷を捉えるため,質問の内容はこれまでと同様,可能な限り簡単なものにしたいと考えました。一方で,これまでの調査で得たすべてのフィードバックを見直すとともに,この分野における多くの専門家の意見も交えて,これらのフィードバックやアイデアを質問に取り込んでいます。

今回の調査では,テスタとしての専門的能力の開発に関する質問がいくつか追加されています。従来の質問についても,ここ数年で一般的になったトレンドを捉えるべく,選択肢の追加や変更を行ないました。

InfoQ: 2016年の調査から得られたのは,おもにどのようなことでしょうか?

Montvelisky: “State of Testing 2016”レポートでは,少なくともいくつかのタイプのテスト自動化を展開している組織が増えていることを確認できました。その一方で,それらの組織で自動化がカバーできているのは全シナリオの50%未満に過ぎず,大部分は引き続き手作業のテストチームが担当している,という報告もされています。

アジャイルプロジェクトに取り組む組織は増えていますが,回答者の大多数が,自身の企業の相当数のプロジェクトにおいていまだウォーターフォール方法論が使用されていると答えており,一般に信じられているほど移行が単純ないし明確ではないことが分かりました。

テスタにとって,習得すべき最も重要な領域はモバイルテストとWebテストです。その傾向は運用中のプロジェクトのタイプからも明らかですが,一方でチームリーダにとっては優秀なテスタの確保が目下の最大の課題となっています。

最後に,このレポートが示す最も興味深い傾向は,インテグレーションやデプロイメント作業に参加するテスタの数が増加していることです。これは将来的なDevOpsオペレーションへの移行を示しているのかも知れません。

InfoQ: この調査は何年も続いていますが,その結果で注目すべきトレンドは何かありますか?

Montvelisky: 調査についてはそのとおりで,調査の実施と“State of Testing”レポートの作成を始めて今年で4年になります。その結果には,今年さらに強まると思われる傾向もいくつか見られますが,いつものように,この調査プロジェクトをさらに興味深くするような,意外な回答もあることを期待しています。

これまで私たちが見たトレンドはどれも,組織がよりアジャイルになるという,明らかな動きを示しています。多くのテスタがスクラムチームで作業していると答えていますし,多くのケースではチームのスクラムマスタの役を彼らが担っているのです。テストを部分的に自動化しているチームの数は増え続けているものの,この自動化の割合は依然として高くないという事実を裏付ける情報もありました。非常に多くのテスタが手動でテスト作業を行なっている,ということになります。

もうひとつ興味深い傾向として見られるのは,自分たちの仕事は今後も安泰である,と考えるテスタの数が増え続けていることです。これが興味深いのは,3年前にこの調査を始めた時には,職を失う不安を感じていないという回答者は40%強に過ぎなかったからです。昨年はこの比率が53%に達しています。これはテスタが,自分たちの仕事,希望的にはテスタとしての仕事が,より確実なものになったと感じている,という事実を示しています。

InfoQ: 今年の調査にはどのようなことを期待しますか?

Montvelisky: このプロジェクトのことが広く認知されるようになって,サポートやコラボレーションのオファーがたくさん寄せられています。ですから今年の調査では,これまでより多くの回答が得られることを期待しています。昨年の調査では世界中から1,000を越える回答があったので,これは重要です!

昨年は6カ国語でしたが,もっと多くの言語にレポートが翻訳できればとも思っています。

“2017 State of Testing”調査の参加者は,調査結果の公開時に,その全ての内容を無償で受けとることができる。

 
 

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