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Raspberry Pi が Zero W を発売

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原文(投稿日:2017/03/06)へのリンク

ラズベリーパイ財団は、Pi Zero に WiFi と Bluetooth を搭載したモデルの Pi Zero W を発売した。10ドルという価格は Pi Zero の2倍となっているが、それでも5年前に発売されたオリジナルの Raspberry Pi Model B の35ドルよりは十分安い。接続性を搭載したことにより、Pi Zero W は Internet of Things(IoT)プロジェクトの出発点として、はるかに優れたものになるだろう。

1年前、WiFi と Bluetooth を備えた Pi 3 Model B が発売された後、ワイアレスで有能な Pi Zero が疑う余地なく次のステップになるかと思われた。オリジナルの Pi Zero にネットワークに接続しようとすると、(ボードの値段と比べて)高価になり、USB OTG アダプタと USB WiFi ドングルの配置は複雑で、USB WiFi ドングルの心臓部をハッキングしなければならなかった。Pi Zero W は全てをシンプルにしており、価格の上昇はおおよそ WiFi(または Bluetooth)を追加したコストである。Pi Zero W はまた、Proant というスウェーデンの会社からライセンスを受けた共振空洞アンテナプリント基板(PCB)を使うメリットを享受しており、典型的な USB ドングルよりいいパフォーマンスを期待できるのだ。

供給の問題は、2015年11月にオリジナルの Pi Zero が発売され、それを付録にした The MagPi 誌があっという間に英国全土で売り切れたときから続いている。供給が需要に追いつくことはないようで、Pi Zero に在庫ができても1人につき注文は1つと制限されており、非常に安価なコンピュータとしてはかなりの運送保険料が掛かる残念な結果となった。これを書いている時点では、Pi Zero W は英国業者に在庫が残っているが、1人1つという制限は掛かったままだ。10,000個を超える Pi Zero W が発売と同時に発送されると報道された

Pi Zero W は Pi 3 と同じ性能特性、ソフトウェア互換性、汎用入出力(GPIO)設定であるため、アプリケーションやアクセサリのかなりの部分が有効となる。Raspberry Pi にはまた、ラズベリーパイ財団の中核周りで育っている活発で大きなコミュニティがあるため、各種のトピックやユースケースのガイダンスが見つかりやすい。

過去の Pi ができなかったことはできないままであるが、Pi Zero W は接続性が必要なプロジェクトをはるかに速く、そして簡単に実装できるようにし、しかも WiFi や Bluetooth を追加するのにどのみち掛かる費用を考えると、扱いやすい価格にある。彼らが需要に応じることができれば、このボードは幾多の IoT プロジェクトの中心に位置することとなるだろう。

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