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Microsoft FlowがチームとLUISを新たにサポート

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原文(投稿日:2017/02/11)へのリンク

Microsoftは先頃,同社の一般向けワークフローサービスであるFlowで,チームのコントリビュートとフロー管理の一元化を可能にすると発表した。Team Flowと呼ばれるこの新しい共有機能は,現時点では公開プレビュー版で,SaaSとカスタムAPI接続の共有にも展開される。これらコラボレーション機能に加えて,Gmailおよび同社の言語認識サービス(Cognitive Service)であるLUISのFlowでのサポートも発表された

これまで一部の企業の間には,誰がフローを作成できるか,フロー内でどのAPI接続を使用できるかについて,より細かくコントロールする機能を求める声がああった。例えば,特定のアプリケーション内でデータを生成するようなワークフローを,エンドユーザに記述させたくないような場合だ。Microsoftのアイデアフォーラムでも,より詳細なセキュリティ機能への要望がトップになっている。テクノロジ関連のブログを書くJohn Luangco氏は,企業がこのようなコントロールを必要とする理由について,次のように考えている

従業員が企業を離れて,フローの最初の作者がその組織を去った後でも,フローが動作し続ける必要があるからです。

今回のリリースでは,すべてのオーナに対して以下の機能がサポートされている。

  • フローの読み取り,更新,または削除
  • フローのヒストリ参照およびデバッグ
  • 他のオーナの追加または削除
  • フローがアクセスするコネクションの追加または削除

Flowポータルには,ユーザおよび/またはセキュリティグループの招待あるいは取り消しが可能なタブが用意された。

出典: https://flow.microsoft.com/en-us/blog/team-flows/

フローと他システムとのコミュニケーションはコネクション(Connection)を通じて行われる。これもFlowポータルを使って管理することが可能だ。これまでは,コネクションに対してアクセスを制限する権限は管理者が持っていた。しかし今回,Team Flowを使うことによって,ユーザの個人権限に関係なく,フローに追加されている任意のコネクションへのアクセスが可能になる。プリンシパルグループのPMマネージャであるStephen Siciliano氏は,Team FlowにおけるConnectionのパーミッションについて,先日の記事で次のように説明している。

Johnが自身のアカウントでSharePointの項目を更新するフローを作成して,それをMaryと共有した場合,そのフロー内でShaePointの使用を変更することは可能ですが,彼女自身が作成したフローではできません。同じように,Maryがそのフローを自身のSharePoint接続を使用するように変更することは可能ですが,JohnがそのSharePoint接続を自分のフローで使用することはできないのです。

コネクション共有はカスタムAPIにも拡張されていて,ユーザが他のユーザをFlowポータル経由で招待することが選択できる。

フローとコネクションの共有に加えて,Gmailをフルサポートするコネクションが導入された。これもまた,Microsoftのアイデアフォーラムで要望の多かった機能のひとつだ。このコネクタを使えば,自身のGmailアカウントで発生したイベントに基づいて,さまざまなアクションを起動することが可能になる。Microsoftはテンプレートライブラリを拡張して,Google DriveやGoogle Docs,Excel,Dropbox,Slack,Trelloなど,一般的な多くのシナリオを追加した。

出典: https://flow.microsoft.com/

Azure Cognitive Serviceのサポートも追加されている。これまでText AnalyticsとFace APIとは接続が可能だったが,今回,Microsoftの言語認識インテリジェントサービス(Language Understanding Intelligent Service),いわゆるLUISのサポートが追加された。LUISは言語を文脈的に理解できるアプリケーションの開発を可能にするサービスで,ユーザの意思を理解してタスクの実行やデータ提供を行なうBOTアプリケーションで多く利用されている。

 
 

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