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MicrosoftがManaged DisksとScale Setsをリリース

原文(投稿日:2017/02/24)へのリンク

Azureの仮想マシン(VM)ストレージの簡略化とスケーリングのために、Microsoftが2つの新機能をリリースした。Managed Disksは、VMディスクを保持するための“ストレージアカウント”の構成を不要にする。Scale Setsは同じVMを数百個、一度にデプロイ可能にするものだ。
 
MicrosoftのCorey Sanders氏はブログ記事で次のように紹介している。“Managed Disksでは、インスタンス毎にデータディスクをアタッチして、これまでの10倍にあたる1,000台までのVMスケールセットを生成できるようになります。”MicrosoftがManaged Disksを導入するまでは、VMディスクの保持にはストレージアカウントを使用する必要があった。しかしストレージアカウントには、容量とスループットの制限がある。結果としてAzureのユーザは、その使用方法を慎重に計画する必要に迫られていた。
同じストレージアカウント内に多くのディスクを置き過ぎないようにしなくてはなりません。ストレージアカウントのスケーラビリティ目標(例えば20,000 IOPSなど)を超過して、VMの動作が制限される可能性があるからです。アンマネージドなディスクでは、VMから最大のパフォーマンスを引き出すために、ひとつないし複数のストレージアカウントを最大限に利用する方法を見つけ出す必要があります。
このようなIOPSの制限のため、ユーザは、ストレージアカウント毎に使用するVMの数を正確に算出しておかなくてはならなかった
要求レートの制限を基準として、ひとつの標準ストレージアカウントがサポートする高使用率ディスク数の、おおよその最大値を計算することができます。例えば、Basic Tier VMの高使用率ディスクの最大数は約66(ディスクあたり20,000/300 IOPS)、Standard Tier VMでは約40(ディスクあたり20,000/500 IOPS)になります。
 
Managed Disksはストレージアカウントの概念を抽象化する。ユーザは仮想マシンのディスクのサイズと“タイプ”のみを指定すればよく、ストレージアカウントはAzureが“管理(manage)”する。ディスクには標準(standard)とプレミアム(premium)の2種類があり、前者がサイズ1TBまでのハードディスクドライブ(HDD)メディアを使用するのに対して、後者は同じく1TBまでをSSDベースで提供する。いずれのManaged Disksも、3つのユニークなレプリカを備えた耐久性のあるストレージを使用する。
 
Microsoftは、すべての新しいVMでManaged Disksを使用するように推奨すると同時に、既存のVMもこのモデルに移行するように奨めている。Sanders氏によれば、Managed Diskへの移行、あるいは標準とプレミアム間の移行は、いずれも簡単だ。
Managed Disksは、既存のアンマネージドなAzure Resource Manager VMからManaged Disks VMへのマイグレーションを簡単に行なう機能を備えています。VMを再生成する必要はありませんし、VMのコンフィギュレーションやセキュリティも保持されます。マイグレーションを実行した後でVMを再起動すれば、すぐに使用可能です。マイグレーションは完全にコントロール可能で、一度にひとつのVMを移行することも、あるいは一度にすべてのVMを移行するスクリプトによるマイグレーションを計画することもできます。
 
Managed Disksを標準タイプからプレミアムタイプに移行することも簡単です。Managed Diskでは、VMを停止すれば、VMの削除や再構成をしなくてもディスクのアカウントタイプを変更することができます。その後でVMを再起動すれば、変更したディスクがすぐに利用可能です。
 
Managed Disksのもうひとつの特徴は、きめの細かいセキュリティだ。ひとつのディスクへのアクセスがすべてのディスクへのアクセスと同じ意味であった従来の“ストレージアカウント”モデルとは異なり、Managed Disksでは特定のディスクへのパーミッションを管理することができる。
 
Azure VM Scale Setsは、ユーザが同じVMのフリートを構築および管理するためのリソースだ。Microsoftによると、100以上のVMを持つScale Setsの構築にはManaged Disksを使用するべきである。Managed Disksを使用しない場合は、旧ストレージアカウントが20個のVMごとに必要になる。Managed Disksを使えば1,000VMまでのスケールセットが可能だが、これはAzureの提供するベースイメージによる場合のみで、独自のイメージを使用する場合は100VMが上限になる。
 
できる限り短時間でScale Setsを構築するため、Microsoftrはオーバープロビジョニング方式を採用している
VM Scale Setsはデフォルトで“オーバープロビジョニング”を使用します。オーバープロビジョニングをオンにすると、スケールセットは指定された数以上のVMをスピンアップします。その後、要求された数のVMのプロビジョンに成功した時点で、余分なVMを削除するのです。オーバープロビジョニングはプロビジョニングの成功率を向上し、デプロイメント時間を短縮します。余分なVMには課金されませんし、クオータ制限にもカウントされません。
 
Sanders氏はまた、MicrosoftのIaaSプラットフォームで計画されている他の追加機能についても、その一部を紹介している
今年後半には、OSパッチのサポート、アプリケーションライフサイクル統合、アプリケーション状態監視、ロードバランサアプリの状態統合など、さらなる追加機能を発表できると思っています。
 
 

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