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Devoxx US 2017 初日の要約

原文(投稿日:2017/03/21)へのリンク

Devoxx USが今日(訳者注:2017/03/21)始まった。

評判高いヨーロッパのソフトウェアカンファレンスは2001年にStephan Janssen氏により作られ、ベルギーのJavaユーザグループ(BeJUG)により催された。その北米版開催初日はVenkat Subramaniam氏やArun Gupta氏、Stuart Marks氏、Josh Long氏といったスピーカーを取り上げた。Devoxx USはサンノゼコンベンションセンターで開催されている。

この日はChet Haase氏のユーモアある基調講演で始まった。テクノロジーのビジネス、ビジネステクノロジーというタイトルの話は軽い話題でこの日の幕を開けた。Haase氏に続いて、Janelle Klein氏 (New IronのCTOでOpen Masteryの創始者)は舞台に上がり、アイデンティティとは何か?を探究した。

密度の濃い話において次のトピックを探究した。

  • アイデアはどのように頭に入るのか
  • 認識生成機械としてわたしたちの脳を考えること
  • デザイン制約として目的を扱うこと
  • 私たちは私たち自身のパーソナルアイデンティティをどのように見ているか

Klein氏は人間の脳についてよりよくコミュニケーション(そして議論)するためにソフトウェアのドメイン用語を使った。たとえばKlein氏は人間の脳を認識生成機械として探究した。私たちの環境においてものごとを理解する手助けとするために認識のパターンを述べた。

開発者がよく知っている言語を使うなかで、彼女は私たちがしばしば感じる、自分たちの一員のものとそうでないものを描写するために継承をメタファとして使った。私を継承するものという私たちが慣れ親しんだもの、オブジェクトを継承するものというまだ親しんでいないと感じるもの、である。このアイデアは私たちが自分たちの一員と感じる傾向があるものとそう感じないものがあるということである。

“私たちはユニットテストを書く”と“私たちはペアプログラミングをする”のような文はグループ内ということをモデル化し、頭のなかでは私(もしくは私たち自身)を継承するものとなっている。これらは私たちのようなもの、となる。私たちのものに対して、共感と理解をするのはより簡単である。反対に、グループ外を物として見がちである。それゆえ私たちはマネージャやテスタをオブジェクトを継承するものというかもしれない。このことは、私たちが無意識にテスタを、“私たちのような”人たちではなく、私たちのために使うツールとして考えていることを意味する。彼女はこのモデルを私たちがたびたびやりがちな、“私たちのようではない”ものまたは私を継承していないものに対してい分類し共感を持てない方法として描写した。

人間の脳のこの分類機能を認識することで、Klein氏は共感を増すために脳を書き換えることは実に単純であると言った。単純な脳のハックとしてモデル化し、彼女は互いに共感を増し環境におけるものごとを改善する単純な2ステップの(ほぼ私たちの心にブレークポイントを設定するような)手順を提案した。

それはこのようなものだ。

  1. 立ち止まり、これが人間かオブジェクトかを考える。
  2. 人間の方を選択する。

簡単だ。

Klein氏は引き続き私たちが何者で、何を信じているかを探究した。そして開発者の心への洞察に富んだ観点を提供した。彼女は次の脳ハックを提示した。新しい手法における私たちの環境シグナルとそれらをどのように中断させるかについて考えるためのものだ。

最後に、Klein氏はアイデンティティ1.0は各自の過去の総和であるが、アイデンティティ2.0は“私はこの瞬間に選択している人間だ”ということだと述べて、本当に私たち自身と他者について考えるための具体的な方法を私たちに残してくれた。

この日の残りはJavaやAndroid、モダンWebに焦点を当てた話があった。次のようなものだ。

  • Hanneli Tavante氏によるJava開発者のためのRustについて。この話はRustが何か、なぜRustを考慮したいのか、そしてJava開発者の視点からRustが提供する機能について探った。彼女は単純なRustでのFizzbuzzのサンプルを確認し、不変性と生存期間、トレイトを考察し、Rustの否定的な側面(学習曲線が険しいといったことのような)のいくつかを検討しさえした。
  • アトラシアンのMarcus Bertrand氏はコードレビューとプルリクエストについて考察した。話の中で、Bertrand氏は人気のあるコードレビュー手法を考察し自分のチームでそれをいつ、どのように実施するのかアドバイスを与えた。
  • ウーバーのTy Smith氏はAndroidの深い統合を確認し、彼がEvernoteやツイッター、ウーバーのような場所での勤務から蓄積したベストプラクティスを考察した。
  • Venkat Subramaniam氏(Agile Developer, Inc.の創始者)はこの日2つの話をした。1つはJavaでのリアクティブプログラミング、もう1つは関数型プログラミングについてだ。

全体では、初日は最大10の同時セッションがあり、43ものスピーカーがTypeScript 2.0と手早く失敗することから偉大なテストケースを書くための10の単純なルールといったことまでプレゼンテーションをした。Janssen氏はこの日3日間のカンファレンスで来場者は750名に上るだろうといった。

明日の2日目はRama Akkiraju氏のサイエンスフィクションから科学的事実まで: アプリケーションを構築しデータを活用するためにAIは私たちのアプローチをどのように変化させるかというタイトルの基調講演で始まる。

 
 

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