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AtlassianがTeam Health MonitorとTeam Playbook Blueprintの提供を開始

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原文(投稿日:2017/04/12)へのリンク

Summit 2016でTeam Health Monitorsのツール非依存バージョンを紹介したAtlassianが、先日リリースしたConfluence Server 6.1に、新たにTeam Playbook Blueprintをバンドルした。Health Monitorワークショップは、形式張らない(low-ceremony)“プレイ(play)”の実施を通じて、問題点の指摘と弱点に対処する計画を策定することを目的とした、“チーム全体の状態を改善する”ためのチームの自己診断だ。

Atlassianは、四半期毎に実施しているShipItハッカソン(過去記事)を世界中のチームが採用することによって、ソフトウェア開発文化に絶えまない貢献をしている。チーム構築と対立解消のコンセプトを長年発展させた成果として、同社は今回、Team Health Monitorワークショップを新たに立ち上げ、オンラインのTeam Playbookという形で“プレイ”をサポートすると同時に、Confluence CloudとConfluence Server用のブループリントを公開した。

共同設立者であるScott Farquhar氏のSummit 2016での基調講演によると、同社では、5,000以上のHealth Monitorワークショップを社内で運用している。加えて氏は、Summit 2015でそのコンセプトが紹介された後、多くのユーザから、自社の組織内でその運用についての支援や指導を求められいることを強調した。導入したユーザの肯定的な評価が、イノベーション戦略と設計に関する(過去の記事)著名なリーダである著作者のJason Fox氏によって、ワークショップでの自身の体験を要約する形で紹介されている。

プロジェクトチームHealth Monitorを使ってみて、大変気に入りました。何も心配する必要はありません。試しながら覚えればよいのです。

Team Health Monitorの目標は、“健全でハイパフォーマンスなチーム”であるとAtlassianが認識する“8つの属性を対象としてチームを評価”し、その結果から“弱点に対処するためのプラン”を立案することにある。まず長所と短所に関する評価を実施し、その後はチームが選択した適当な周期(毎週、毎月、四半期毎など)で、各チェックポイントを繰り返し実施する。Atlassianの社内では、改善の成果を確認する上で十分な期間として、月単位のチェックポイントを選択している。

 

イメージ引用: https://www.atlassian.com/team-playbook/health-monitor/project-teams

現時点においては、共通部分と固有部分を持った3つの異なるHealth Monitorが存在する(チームのペルソナに関わる部分も含めればもっと多くの種類が考えられる)。

  • リーダーシップチーム - 長期的なビジョンと高度なイニシアチブを中心とした、日々のプロジェクト作業に従事する人々の指導。
  • プロジェクトチーム - 顧客中心、製品機能の提供、社内プロジェクトの運営、新製品のローンチなど。
  • サービスチーム - 量と質の重視、キュー単位での作業、日毎あるいは週毎のノルマ。

Atlassianでは、Health Montiorワークショップの立ち上げに関しては、ある程度系統的なアプローチで臨むことを提案している。これは特に、“問題の根源が明確でない”場合において、“チームの健全性、進捗状況の把握、チームメンバ間の信頼構築のベースラインを提供する”ためだ。適切な形式(例えば配布資料として)でHealth Monitorグリッドが提供できれば、4つの主なステップで構成されたワークショップを1時間程度で実施することが可能になる。

  • ステージの設定(10分) - チームのペルソナに対する8属性を手短に紹介する。
  • 小グループによる評価(20分) - グリッドの各属性に関して、2つのグループがそれぞれ、チームを赤、黄、または緑で評価する。
  • フルチームによるディスカッション(20分) - 両グループが集合して評価の内容を説明し、合意点を探る。
  • フォーカスエリア、アクション、オーナ(10分) - 注目すべき属性を2つだけ選択し、“赤や黄を緑に近づける”ための“実用的、具体的、かつ測定可能な”方法を実行に移す。

チームが最初の自己評価に到達すれば、実施可能なプレイの数が多くなるので、チームのペルソナ、あるいは分析まひコミュニケーション障害優先順位の競合リーダーシップ不足障害といった問題点による選択が可能になる。フィルタを用いることで、“チームの作業改善のために実行可能なプレイを、整理されたリストの形で”入手できるのだ。この手法は“アジャイル的要素、リーン、デザイン思考”のブレンドから生まれたもので、“Atlassian独自のもの”にDACI決定(DACI decision)共感マッピング(empathy mapping)経験キャンバス(experience canvas)役割と責任(roles and responsibilities)といった、“この分野の他の専門家から借用したアイデア”を加える形で構成されている。

プレイの大部分は“1時間以内で実施可能”だ。Atlassianによると、これは“新たな作業ではなく、仕事の新しいやり方”なのである。それぞれのプレイには、独自の目標、コンテキストに関する概要、より詳細なサマリが提供されている。プレイの指示書(runbook)には、参加者の数、準備と実行の時間、難易度、マテリアルのリスト(ゴムのチキン(rubber chicken)が含まれることが多い)などが記載されている。プレイの目標を達成するために参加者が完了すべき手順も詳述されているので、Team Health Monitorに関する指導を受けられなくても、自力でプレイを行うことが可能だ。

AtlassianのR&D部門を率いる“チームプレイおよびプレイブックの提唱者”Dominic Price氏が、これら技法の進化と応用に関して、“More Guidance, Less Process: the Atlassian Playbook”の中で詳しく説明している。

Atlassian Team PlaybookはCreative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 International Licenseの下でライセンスされ、主にダウンロード可能なテンプレート(PDF)とインラインドキュメントを備えたツール非依存のオンラインバージョン形式で、FAQとともに提供されている。利用可能なHealth Monitorといくつかのプレイについては、Atlassian Marketplaceから、無償のプレイブックアドオン経由でConfluenceに統合することも可能だ。Atlassian Communityから、クラウド経由のサポートを受けることができる。

 
 

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