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特権を貸すことで多様性と包摂性を促進する

原文(投稿日:2017/04/21)へのリンク

テック産業の多様性と包摂性を促進するには草の根の動きが必要だ。誰もが特権を持っている。それを辺境にいるグループに貸すことでそれを実現できる、とAnjuan Simmons氏は言う。もし、テック産業が多様になれば皆に利益がある。特権を貸すことは価値を増やすからだ。

Questbackでマネージャを務めるAnjuan Simmons氏はQCon London 2017特権を貸すことについて話をした。氏はこの講演を更新したものをCraft 2017で話すつもりだ。InfoQはこの二つのカンファレンスの内容をインタビューや記事でカバーする。

Simmons氏は技術産業を多様で包摂的にすることが重要だということから話を始めた。皆、特権を持っており、それを周辺にいるグループに貸すことで多様さと包摂性を生み出すことができると言う。

氏は多様性と包摂性の違いについてパーティをオーガナイズことに例えている。招待状を多様な人々に送ることで多様性を促進する。そしてパーティに招待した人が歓待されたと感じることが包摂性だ。包摂性は共感が必要になる、とSimmons氏は言う。多様性は簡単に達成できるが包摂性を生み出すには仕事が必要だ。

多様性と包摂性がもたらす価値を証明する研究はあるが、企業の幹部はこの価値を信じていない。その結果、その方向に向かって動かない。それゆえ、草の根の動きが必要だ、とSimmons氏は言う。

氏はオープンソースの最初の本の例を挙げる。伽藍とバザールだ。この本は個々人がどのようにして力と、ほとんどゼロからオペレーティングシステムを作り出すツールを与えられたのかについて書いている。この本から得られる教訓は、十分な人がいれば、問題は解決できるということだ、とSimmons氏は言う。オープンソースの草の根運動の歴史があり、それでポジティブな変化の動きを作り出そう。

特権とはある利益に対するアクセスを提供するということだ。好きな人に対して特権を共有するのは人間の特質であるが、その特権が欠けている人にそれを貸すという方法はより強力だ、とSimmons氏は主張する。特権を貸すと全員のための価値が増える。

Simmons氏は価値を共有するための特権を貸すための3つの方法を提供する。

  • 信頼性を貸す: 特権を持たないものに対して可視性を与える。例えば、次の経営会議に誰かを招待する。
  • アクセスを貸す: 行くことができるカンファレンスに参加させ、経験を共有させる。
  • 経験を貸す: 次のプロジェクトのリードをしてもらう。

貸すことは人生哲学になる。多様なテック産業になれば、皆に利益がある、と氏は言う。

異なる人種や性差の人を知り、それが誰かわかれば、予想以上に自分によく似ているということがわかるでしょう。彼らが同じことを気にかけているので、手助けする方法が見つかるでしょう。

 
 

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