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Microsoftによる.NETアーキテクチャの手引きに関する発表

原文(投稿日:2017/05/12)へのリンク

4つのアプリケーションアーキテクチャに関する手引きのドラフトが、MicrosoftのDeveloper DivisionとVisual Studioの製品チームから入手可能になった。これらのドラフトは4つの領域を対象としている。マイクロサービスとDocker、ASP.NETによるWebアプリケーション、Azureのクラウド配置、そしてXamarinによるモバイルアプリケーションである。それぞれの手引きはそれぞれのトピックに沿った複数の文書から構成される。Microsoftはこれらのドラフト文書に対して一般のコミュニティからのフィードバックを求めている。

マイクロサービスとDockerの手引きは、アーキテクチャに関する電子書籍DevOpsに関する電子書籍サンプルアプリケーション、そして適切なパターンに関する動画での議論から構成されている。アーキテクチャに関する書籍は、マイクロサービスの開発とサービスのコンテナによる管理のための導入である。この書籍の中でサンプルアプリケーションが参照されている。この書籍は、適切なDockerコンテナの選択、コンテナの配置方法、マルチコンテナとマイクロサービスベースの.NETアプリケーションの設計と開発、これらをセキュアにする方法のといったトピックを取り扱っている。この手引きはインフラには触れていない。DevOpsに関する電子書籍は、Microsoftの技術によるDockerアプリケーション全体のライフサイクルの実装方法を説明している。この書籍は、Microsoftの実装について習得する以外にも、これからDockerを習得する必要がある開発者、また既にDockerを熟知している開発者のどちらにも有益である。

Webアプリケーションの手引きは電子書籍サンプルアプリケーションから構成されている。電子書籍では、ASP.NET CoreとAzureによるモノリシックなWebアプリケーションの構築に関する手引きを提供している。この書籍は先に触れたマイクロサービスとDockerの手引きを補完する手引きである。この手引きは、ASP.NET CoreによるMVCアプリケーションの開発・テスト方法と同様に、モダンなWebアプリケーションの特徴とそれらのアーキテクチャ原則を取り扱っている。

Azureのクラウド配置の手引きは参照アーキテクチャ群ベストプラクティスに関する記事そしてデザインパターンに関する記事から構成されている。参照アーキテクチャはシナリオ毎に順番になっており、推奨されるプラクティスと大部分には配置可能なソリューションが付属している。参照アーキテクチャは、アイデンティティ管理、ハイブリッドネットワーク、ネットワークのDMZ、LinuxとWindowsのVMワークロード、そして管理されたWebアプリケーションに関するものである。ベストプラクティスに関する記事はRESTHATEOASに焦点を当てている。デザインパターンはカテゴリ毎に索引が付けられている。アベイラビリティ、データ管理、設計と実装、メッセージング、管理と監視、性能、そしてスケーラビリティ、レジリエンシー、そしてセキュリティである。24のパターンはパターン名でもカタログ化されているいるため、直接それらを見つけることもできる。各パターンには解決すべき課題、そのパターンを使用するのが適切な状況、そしてMicrosoft Azureベースの例が記載されている。それでも、このパターンは任意の分散システムに対して一般的に適用できる。

Xamarinモバイルアプリケーションの手引きには電子書籍サンプルアプリケーション、そしてアーキテクチャパターンに関する記事が含まれている。電子書籍の手引きは、Xamarin UIツールキットを使用したクロスプラットフォームのエンタープライズアプリケーション構築を対象としている。この書籍はコアのパターンとアーキテクチャの手引きに焦点を当てており、特にMVVMパターン、依存性の注入、ナビゲーション、バリデーション、設定管理、コンテナ化されたマイクロサービス、セキュリティ、リモートのデータアクセス、そしてユニットテストに触れている。他のアーキテクチャの手引きであるマイクロサービス、コンテナ、そしてWebアプリケーションが触れていない詳細を補完するためのものであるため、この手引きはサンプルアプリケーションを参照している。また、この手引きはXamarin Formsの詳細な導入でもない。この手引きは、クロスプラットフォームに関する決定を行う前に、アーキテクチャと技術の概要の把握を望む意思決定者にも有用であると考えられる。このパターンは鍵となるアーキテクチャ概念である、アプリケーション層、そしてMVVM、MVC、ビジネスファサード、シングルトン、プロバイダ、そしてAsyncのような鍵となるアーキテクチャの概念に焦点を当てている。ケーススタディではこれらのパターンの使用方法について解説している。

 
 

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