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ガールスカウトがSTEMを重視したバッチを導入

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原文(投稿日:2017/08/23)へのリンク

米国ガールスカウト(GSUSA)は先頃、STEMプログラムをサポートする、いくつかの新たなバッチの提供を発表した。同サイトによると、“5歳の少女を対象とした実践的で年齢に則した体験を通じて、ガールスカウトでは、広く知られているように大切な屋外活動の機会の拡大に加えて、多くの少女に不足しているSTEM教育にも取り組んでいます。”

これら新しいバッジの一部を既存のバッチと組み合わせることで、ガールスカウトのメンバのための“旅”を作り上げる。例えば、

  • エンジニア思考のための、実践的な設計の体験
  • プログラム思考のための、インタラクティブな計算論的思考(computational-thinking)活動を通じた問題解決の体験

新しいバッチに関連するプログラミングの一部は、Code.org, GoldieBlox, SciStarter, Society of Women Engineers, WGBH/Design Squad Globalなどの協力を得て開発されている。

GSUSAの新CEOであるSylvia Acevedo氏は、ガールスカウトにおける自身の体験から、今回の活動の必要性を感じたという。NASAのJet Propulsion Laboratoriesに所属するエンジニアであった氏は、実践的な学習の価値と、それが自身の夢を叶える上でいかに有効であったかを理解している。これら新しいバッチは実践活動と指導を通じて提供される予定だ。

ガールスカウトではさらに、カナダを基盤とするセキュリティ企業であるPalo Alto Networksの協力を得て、18の新たなサイバーセキュリティバッチを作成する。5歳の少女向けにサイバーセキュリティ教育を導入するこのプログラムは、“性別や居住地など、業界へのアクセスにおける従来の障壁を排除する”ための第一歩だ。

実践的な活動と探索的な学習の活用は、STEM科目に対する少女たちの理解を高めるだけでなく、その理解に対する自信を深めることにもなる。科学に関するある調査では、STEM関連のクラスから脱落する女子大学生の35パーセントが、その主な理由として自信の欠如を挙げている(男子学生では15パーセント)。この調査では、授業中の自信低下の率は男性と女性で同じであったが、プログラムに参加する時の自信は女性の方が低かったのだ。

GSUSAのプレスリリースによると: “新たなガールスカウトのプログラミングは、スキルの構築に加えて、STEMと環境保護に対する関心を幼少時から促進し、これらの分野における自信を向上させます - 女の子だけの環境にいることによって、安心して新しいことに挑戦し、リスクを抱え、失敗から学ぶことができるのです。”
 

 
 

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