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Visual Studio 15.4リリース、マルチプラットフォーム・サポートを推進

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原文(投稿日:2017/10/18)へのリンク

MicrosoftはVisual Studio 2017の4回目のアップデートをリリースした。.NET Standard 2.0とUWP (Universal Windows Platform) アプリのサポートに引き続き取り組んでいる。.NET Standard 2.0のサポートは、クロスプラットフォーム・アプリケーションの開発とコードの再利用を促進するというMicrosoftの戦略にとって、重要な部分だ。

15.4での変更は、Microsoftのプレビューリリースにほぼ準拠しており、大部分は漸進的な改善だ。IDEでは、マウスとキーボードによる"Control-Click"操作が変わり、ハイライトされたコード上でControlキーを押したままクリックすると、その定義に移動するようになった。この新機能は、C#、Visual Basic、Pythonで利用できる。

約束どおり、15.4には、Windows 10で導入された.appxコンテナのサポートが含まれている。これにより、開発者は既存のWin32アプリケーションを、Windows 10ベースのシステムでインストールと管理が容易な.appxコンテナにパッケージングすることができる。Win32アプリケーションをUWPアプリにしたり、特定のWindows 10機能を利用したりする必要はない。だが必要に応じて、こうした機能を徐々に組み込むのも容易になる。この新しいプロジェクトタイプは、"New Project"ダイアログ(Visual C# | Windows Universal | Windows Application Packaging Project)から利用できる。

.NET Core 2を使って開発しようとしていた人はやりやすくなるだろう。インストール時に.NET Core 2が利用可能になり、Web Developmentもしくは.NET Coreワークロードを選ぶと、デフォルトで選択されるためだ。

UWPアプリを作っているWindows 10開発者は、15.4にWindows Fall Creators Updateのサポートが含まれていることに気づくだろう。最新のSDK 10はこのアップデートをサポートしており、UWPワークロードを選択するとインストールされる。あなたのWindows 10開発マシンにFall Creators Updateがインストールされていれば、15.4におけるXAMLエディタの改善が活用できるだろう。変更には、UWPアプリ編集中の"Edit & Continue"(アプリのXAML要素をライブ編集)の利用と、Microsoftの新しいFluentデザイン言語のデザイン要素の利用が含まれる(新機能の恩恵を受けるためには、アップデートがUWPアプリにインストールされてターゲットになっている必要がある)。Microsoftによると、新機能だけでなく、XAMLエディタをもっと高速に生産的に使えるように性能改善を行なっているという。

Visual Studio 15.4では、CMakeのサポートも加わった。これにより、VS2017は、WindowsとLinuxプラットフォームの任意の組み合わせをターゲットとしたCMakeベースのプロジェクトをサポートできるようになる。おかげで開発者は、既存のCMakeプロジェクトをVisual Studioベースのプロジェクトに変換することなく利用できる。CMakeのサポートはバージョン3.9にアップグレードされている。

Visual Studio 2017 15.4はここからインストール可能で、標準のWebインストーラ経由もしくはVisual Studio自体からダウンロードしてもよい。ここで説明した新機能に加えて、いくつかの重要なバグも修正されている。詳細はリリースノートにある。

 

 
 

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