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Appleは32ビットのmacOSアプリを廃止する準備をはじめた

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原文(投稿日:2018/01/28)へのリンク

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Appleは、macOS用の32ビットアプリを廃止する準備を開始した。次のmacOSのメンテナンスリリースであるHigh Sierra 10.13.4では、32ビットアプリを起動したときにユーザーに通知し、まもなくリリースされるXcode 9.3では、開発者があまり苦労せずに64ビットに変換できるツールが含まれている。

WWDC 2017の発表に続いて、Appleは今年の1月1日からmacOS向けの32ビットアプリの申請受入を停止しており、既存の32ビットアプリの更新は今年の6月までしか考慮されない。次のmacOSリリースでAppleは、ユーザーに明示的なアラートを表示する。macOS 10.13.4リリースノートによれば

macOSの将来のリリースに向けた準備として、macOS High Sierra 10.13.4以降では、32ビットソフトウェアは、そのままでは起動しなくなり、32ビットソフトウェアに依存するアプリの起動時にユーザーに通知される。アラートはアプリごとに一回のみ表示される。

macOS向けの32ビットアプリを廃止するためのAppleの戦略は、iOSの32ビットアプリを非推奨にしたのと似ている。iOS 10.3以降、32ビットアプリを起動するたびにiOSユーザーにアラートが表示されてきた。32ビットアプリのサポートは最終的にiOS 11で削除された。

今回Appleは、以降を簡単にするために、Xcode 9.3に新しい診断ツールのセットにより、開発者に拡張サポートを提供する。特に開発者は、新しい64ビットテストモードで32ビットコードの実行を試みて、アプリのアラートをトリガーするか、DashboardやWebKitプラグインを含む、他のタイプのソフトウェアをサイレントに失敗させることができる。このテストモードは、ターミナルでsudo nvram boot-args="-no32exec"を実行して、マシンを再起動することで有効になる。開発者は64ビット専用モードでアプリを正しく動作させるようにしたら、sudo nvram boot-args=""を実行して、もう一度マシンを再起動することで、通常の動作を再び有効にできる。

macOSの将来バージョンにおいて、ソフトウェアのテストと認定を支援するために64ビットテストモードで追加情報を開発者に提供する可能性があると、Appleは述べている。

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