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リリースの近づくEclipse Photon

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原文(投稿日:2018/04/23)へのリンク

読者の皆様へ: 皆様のご要望にお応えするべく、ノイズを削減する機能セットを開発しました。皆様が関心をお持ちのトピックを、EメールとWeb通知で受け取ることができます。新機能をぜひお試しください。

Eclipse Projectの17年目のリリースとなるEclipse Photonが、2018年6月27にリリースされる。リリースを前にした各マイルストンでは、新機能と注目すべき機能が目白押しだ。

マイルストン6(M6)には、EclipseプラットフォームやJava Development Tools(JDT)、Plug-in Development Environment(PDE)、Equinoxサブプロジェクト、さらにはJDTおよびEclipseプラットフォーム開発者向けにも注目すべき機能が提供されている。

Eclipseプラットフォーム

M5プレリリースマイルストンでは、Eclipseプラットフォームの変更点は多くなかったが、M6ではいくつかの変更が実施されている。

  1. Project Propertiesダイアログに、プロジェクトのNatureを追加または削除するページが追加された。
  2. ColorsおよびFontsの設定ページで、テキストエディタのRange Indicator Colorオプションがサポートされるようになった。
  3. Darkテーマ使用時、テキストエディタのRange Indicator Colorオプションによるスタイリングがサポートされるようになった。また、Word WrapとShow Whitespaceのアイコンがより視覚的にアピールするものになった。ポップアップダイアログやテキストエディタも、すべてが視覚的に改善されている。
  4. ワークスペースでは、Workspace Preferencesページの設定により、複数のプロジェクトを並列的にビルドできるようになった。
  5. アクセスしたすべてのファイルが、手作業による介入なく自動的にリフレッシュされるようになった。
  6. すべてのファイルパス(重複を含む)がOpen Resourceダイアログ上で表示されるようになった。

Java Development Tools (JDT)

M6プレリリースマイルストンでは、JDTがいくつか変更されている。

  1. アノテーションベースのnull解析を使用する場合、アノテーションされていない場所を暗黙的に@NonNullとアノテートされたものと想定する方法の定義が増えた。
  2. テストソースでのJavaアノテーションプロセスの実行がサポートされた。
  3. Darkテーマがリンクや継承メンバの色分けによって改善され、可読性が向上した。
  4. All GenerateでOKに代えて動詞が使用されるようになった。
  5. Package Explorerでのライブラリのソート順としてアルファベット順が設定可能になった。
  6. Javadocのタグが名前や説明で整列できるようになった。
  7. 新しいQuick Fixがエディタから起動可能になると同時に、未解決のモジュールによって報告された問題を解決できるようになった。
  8. Java 9(あるいはそれ以降)のプロジェクトを生成する場合に、module-info.javaファイルを生成するオプションが追加された。

Plug-in Development Environment (PDE)

M6プレリリースマイルストーンでは、PDEがいくつか変更されている。

  1. プロジェクト名が.testまたは.testsで終わる、あるいは.testsを含むプラグインオブジェクトのソースフォルダが、テストソースを含むものとしてマークされるようになった。
  2. Repositoriesコマンドから“Update IU Versions”を使用して、すべてのユニットのバージョン属性を最新バージョンに更新できるようになった。
  3. .tagretファイルのソースエディタのテキスト色が、Darkテーマで読みやすいものに変更された。

Equinox

M6プレリリースマイルストーンでは、Equinoxがいくつか変更されている。

  1. SHA-256 MessageDigest実装が、アーティファクトのデータ整合性チェックに使用されるようになった。
  2. アーティファクトのチェックサムアルゴリズムとして、任意のMessageDigest実装が使用可能になった。

JDT開発者

M6プレリリースマイルストンでは、JDT開発者向け変更の数は多くない。リカバリ付きのパッケージバインディングが導入されて、問題のある場合にnullを返すことが可能になった程度だ。

プラットフォーム開発者

M6プレリリースマイルストンには、プラットフォーム開発者向けの変更がいくつかある。

  1. 0}InjectionException、IInjectorInjectorFactoryを含む、org.eclipse.e4.core.diパッケージがAPIとしてリリースされた。{
  2. FontMetricsに、Fontの平均文字幅を倍精度浮動小数点で返すメソッドgetAverageCharacterWidth()が追加された。
  3. GtkDateTimeでローカライズされた日付形式がサポートされた。
  4. 独立したプロジェクトを並列ビルドする場合に使用する、スレッドおよびジョブの数を設定するオプションが追加された。

Eclipse PhotonのM6プレリリースマイルストンに関する詳細は、“Eclipse Project Photon (4.8) M6 - New and Noteworthy”で確認できる。今回紹介した機能は、これまでのプレリリースマイルストンビルド以降に新たに追加されたものだ。

InfoQ Javaホームページにアクセスして,Java関連の最新ニュースを確認することも可能だ。
 

 
 

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