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AppleがResearchKit 2.0 Betaをリリース

原文(投稿日:2018/06/20)へのリンク

WWDC 2018で、AppleはResearchKit 2.0を発表した。このリリースには、パフォーマンスとUIの改善、ドキュメントのサポート、コミュニティGitHubのアップデート、およびいくつかのアクティブタスクが含まれている。ResearchKitは、モバイル機器を医学研究用のセンサネットワークとして利用できるようにするためのオープンソースフレームワークである。

今年初めに、AppleはResearchKit GitHubリポジトリを公開した。AppleはGitHubの権限を一部の外部コミュニティメンバーに拡張し、そのメンバに対して、ResearchKitリポジトリに直接アクセスし、プルリクエストをマージする権限を付与している。また、アップルはResearchKit 2.0のリリーススケジュールを変更し、マスタへの最初のプッシュの後に、しばらくの間、stableブランチにプッシュしている。これによりコミュニティは新しい機能をチェックアウトし、suggestionを提供したり、プルリクエストをサブミットすることができる。

ResearchKit 2.0は、iOS 11のルックアンドフィールをサポートするように更新された。UIは、最新のiOSスタイルガイドラインを極力沿うように、フレームワーク全体を通して更新された。フッターとボタンが更新され、参加者があなたのアプリケーションをナビゲートする際に、よりよく、より直感的なユーザーエクスペリエンスを実現できるようになった。フッターはすべてのビューの下部に固定され、新しく塗りつぶしのボタンスタイルをサポートする。現在、キャンセルボタンが続行ボタンの下に表示されるようになっている。さらに、キャンセルまたは続行の代わりにスキップボタンを使用することもできる。タイトルがスクロールされる新しい実装のために、進行状況インジケータも右上に配置されている。Card Viewは、アンケートやフォームのルックアンドフィールを高め、PDFビューアはユーザーが任意のPDFを簡単にナビゲート、注釈付け、検索、共有できるようにすることを目的としている。

 

ResearchKit 2.0には新たに定義済みアクティブタスクが含まれている。アクティブタスクによって、以下のような部分的に制御された条件下でアクティビティを実行するユーザを招待することができるようになる。

  • 音声認識機能を使用することで、開発者は参加者を、ユーザが説明するためのイメージ、あるいは、ユーザが復唱できるようなテキストブロックで表すことができる。参加者はオーディオを録音し、録音が完了すると、それが書き起こされる。結果として、参加者が言ったことの音声録音、音声からテキストエンジンへの出力である書き起こしが生成される。
  • 環境SPLメーターは、参加者の環境内の現在のノイズを測定する。このタスクは、任意の聴力テストまたはヒアリングモジュールにステップとして組み込むことができ、参加者がアセスメントを完了するのに適切な環境にいることを保証するためのステップとして使用できる。
  • トーン聴力検査が強化されており、ユーザの聴覚をより正確に評価するためにアルゴリズムと実装を更新された。トーンは、ユーザが試行に失敗するまでdBHLを下げていき、再び試行が成功するまで上げていく。
  • 騒音の中でのスピーチテストは、ユーザの聴力を測定するために使用できるもう1つのタスクである。このテストでユーザは、環境ノイズを含むフレーズを聞く。
  • Amsler Gridテストは、ユーザの視覚に関するデータを収集するために使用できるタスクである。

新しいParkinson研究のサンプルアプリも追加された。このアプリは、CoreMotionフレームワーク内で利用できる新しいMovement Disorder APIを活用する方法を示している。ResearchKit 2.0は、今後数ヶ月の間、ドキュメント、ローカリゼーション、アクセシビリティ、QAの更新とサポートが提供されるベータ版である。ResearchKit 2.0は、Xcode 9.0以降と、サポートされている最小限のBase SDK(11.0)を必要とする。

 
 

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