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マイクロソフトがOpen Invention Networkに参加、Linuxとオープンソースを保護

原文(投稿日:2018/10/15)へのリンク

マイクロソフトでコーポレートバイスプレジデント兼知的財産グループ主任法務顧問を務めるErich Andersen氏は、マイクロソフトがOpen Invention Network (OIN) に参加することを発表した。これはマイクロソフトから60,000件超の特許をもたらし、オープンソースコミュニティのためにライセンスネットワークをさらに強化することを目指している。

Open Invention Network (OIN)は、オープンソースとLinuxを保護することを目的とした防御的パテントプールだ。現在、Google、IBM、Philips、RedHat、ソニー、SUSE、トヨタを含む多くの企業が支持している。

OINは、オープンソースをターゲットとしたソフトウェア特許訴訟の増加のために設立された。メンバーになることにより、その組織のライセンスすべてがパテントフリーで利用可能になる。現在、最大規模のテクノロジー企業を含む様々な企業および個人開発者に保護を提供している。

今回の動きにより、論争の的になっていたマイクロソフトの特許の一部、Android特許がロイヤリティフリーになる。これまで彼らは、GoogleSamsungといった企業を訴訟のターゲットにしてきた。これによりマイクロソフトは販売されている全てのAndroidデバイスから収益を上げてきた。マイクロソフトは一時、HTCのデバイスだけで、デバイス1台につき5ドル得ていたという。

今回の動きは、オープンソースコミュニティへの参加を推進しようとするマイクロソフトの最近の傾向を示している。Anderson氏は次のように書いている。

マイクロソフトは開発者の皆様が、WindowsかLinuxか、あるいは.NETかJavaかといったような二者択一の選択を迫られるのではなく、これらすべてのテクノロジに対応するクラウドプラットフォームが提供されることを望んでいると理解しています。最新のテクノロジをユーザーのニーズに合わせて、あらゆるデバイスでデプロイできるようになりたいとお考えなのです。また、イノベーションを促進するには、オープンソースプロセスを通じて共同で開発することが効率的であることもマイクロソフトは理解しています。このためマイクロソフトは、10 年以上前から自社テクノロジのオープン ソース化に取り組み (ASP.NETの一部をオープンソース化したのは、なんと2008年でした)、オープンソースに大きく貢献する世界有数の企業の1つになりました。マイクロソフトの従業員は2,000以上のプロジェクトに協力しており、Azureで使用されている主なLinuxディストリビューションのすべてに最高クラスのサポートを提供しています。また、マイクロソフトは、.NET Core、TypeScript、VS Code、PowerShellなどの主要プロジェクトをオープンソース化しています。

Windows特許など例外があるのではという憶測があったが、マイクロソフトでデベロッパーサービス担当VPを務めるNat Friedman氏はそうではないことをTwitterで明らかにした

これは過去のマイクロソフトとは対照的だ。2001年、当時CEOだったSteve Balmer氏は、Linuxはガンであるとまで言っていた。今回のような動きは、1つの変化を示すものだ。

マイクロソフトは今後 OIN およびそのメンバーに貢献し、コミュニティと共同で取り組むことによって、オープン ソースの開発者とユーザーが Linux エコシステムを保護し、オープン ソース ソフトウェアのイノベーションをさらに促進できるようになることを願っています。

 
 

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