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IBMがRed Hatを340億ドルで買収

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原文(投稿日:2018/10/28)へのリンク

ロイター通信によると、IBMは、オープンソースのソフトウェア会社、レッドハットを340億ドルで買収すると、本日、午後発表した。この契約は、IBMがエンタープライズ・クラウド・コンピューティング・プロバイダーとしての地位を拡大する助けになるだろう。

共同プレス発表で、Red Hatの社長兼CEOであるJim Whitehurstは次のように述べている。

IBMと協力することで、デジタル・トランスフォーメーションの基盤としてオープンソースの拡大を加速し、Red Hatをより多くのお客様に提供するための、規模、リソース、能力を得ることなるでしょう。一方で、オープンソースの革新へ向けての、我々独自の文化と揺るぎのないコミットメントを維持していきます。

IBMの会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)Ginni Romettyは、「IBMは世界の#1ハイブリッド・クラウド・プロバイダーになり、企業のビジネスに対してクラウドの価値を最大限に引き出す唯一のオープン・クラウド・ソリューションを提供する」と述べている。

付随するQ&Aで、IBM Hybrid Cloud上級副社長のArvind Krishnaは、次のように述べている。

私たちは、Red Hatの文化、リーダーシップ、実践を維持することにコミットしています。20年前のLinuxでの10億ドルの投資から、IBMは長い間、オープンソースコミュニティのチャンピオンであったことを思い出してください。過去20年にわたるテクノロジーサイクルの各段階で、オープンソースコミュニティは重要な開発の役割を果たしてきました。企業がビジネスアプリケーションをクラウドに移行させている今日よりも、やるべきことが明確なわけではありませんでした。そのオープンソースコミュニティの中で、IBMとRed Hatは長い成功を収めてきました。私たちの間では、IBMとRed Hatは他のどの組織よりもオープンソースコミュニティに貢献しました。そして、私たちは、IT世界がハイブリッドであり、今後もそうあり続けるという事実から始め、多くの共通の信念を共有しています。

Red Hatは、クラウドコンピューティングやLinuxサーバーに焦点を当てる、エンタープライズ顧客向けのオープンソースのソフトウェアとサービスのリーディングプロバイダとして自社を表現している。2012年には、売上が10億ドルを超える初のオープンソースソフトウェアベンダーとなった。

レッドハットが直近で報告した2018年2月までの12ヶ月間の年間売上は、前年同期は21%増の29億ドルで、利益は前年と同じ2億5,900万ドルとなった。

IBMは直近の収益において、予想よりも悪い収益を報告した。同社は、クラウドインフラストラクチャビジネスでAmazon、Microsoft、Googleに追いつく取り組みをしている。

IBMとRed Hatの間の契約は2019年の後半に締結する予定である。その時点で、Red Hatは別個のユニットとして、IBMのHybrid Cloudチームに参加し、Red HatのWhitehurstはIBMの上級管理チームに入る。Romettyの直属となる。

2018年は合併について慌ただしい一年であったが、IBMとRed Hatとの提携は、発表される最大の技術提携である。これは、Microsoftの75億ドルのGitHub買収とSalesForceの65億ドルのMuleSoft買収に続くものである。今月初めには、ビッグデータのライバルであるClouderaとHortonworksは、52億ドルで合併することに合意した。

 
 

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