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MicrosoftがAzure IoT Centralの一般供与開始を発表

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原文(投稿日:2018/10/30)へのリンク

MicrosoftがAzure IoT Centralの一般供与を開始すると発表した。IoT(モノのインターネット)のためのSaaS(Software-as-a-Service)だ。Azure IoT Centralによって、Microsoftは、IpTデバイスの設計、開発、構成、管理へのlow-codeアプローチを想定するとともに、セキュリティやスケーラビリティ、プロセスやアプリケーションとの統合をアウトオブボックスで提供する。

Azure IoT Centralは、IoTデバイスとクラウドソリューション間に信頼性の高く安全な双方向通信を実現するPaaS(Platform-as-a-Service)ソリューションであるAzure IoT Hub上に構築されており、Google Cloud IoTAWS IoTに極めて近い。その一方で、IoTプラットフォーム全体を構築および管理するツールの提供に留まらず、これをクラウドの専門知識がなくても利用可能にするのがAzure IoT Centralだ、とDigital TrendsのスタッフライタであるArif Bacchus氏は記している。

Azureクラウドのパワーの上に構築され、顧客やパートナに対して、クラウドソリューションの専門知識を必要としないパワフルなIoTシナリオを可能にする、完全マネージドなSaaS製品です。

新しいデバイスをすぐにオンボードし、状況の獲得やデータ分析が可能であることから、ユーザは、IoTソリューションに関する高度な知識がなくても、Azure IoT Centralの提供する豊富な機能を享受できる。例えば、Device Provisioning Serviceを使えば、ゼロタッチ・プロビジョニングで新たなデバイスを接続することが可能になる。デバイスの再起動やリセット、アップデートの可能な、バルクデバイス管理機能も提供されている。これらはすべて、ひとつのIoTシナリオに期待されるスケールで実行され、特定のデバイスないしデバイスグループを対象とすることができる。Azure IoT Centralではまた、デバイステンプレートの概念も提供されており、既存の構成や構成を再利用することが可能である。

デバイステンプレートは、Azure IoT Centralアプリケーションに接続されるデバイスタイプの特性や動作を定義するブループリントです。

デバイス監視に関しては、監視ルールによって5つまでのアクションを自動実行して、人およびシステムへの通知を行うことができる。起動されたアクションからは、Eメールを送信する、Azure Functionsを使ってカスタムコードを実行する、他のサービスのWebフックをコールする、といったサービスの呼び出しが可能だ。別の方法として、Microsoft Flowとの統合によってワークフローを実装し、Azure内部および外部のサービスへの豊富なコネクタにアクセスすることもできる。今回のAzure IoT Central一般供与開始の発表と同時に、Microsoftは、Connected Field Serviceの導入も発表している。これにより、デバイスからのデータを基にしたプロアクティブな定期メンテナンスが実現する。

出典: https://docs.microsoft.com/en-us/azure/iot-central/concepts-architecture

IoTシナリオのもうひとつの重要な面は、さまざまなデバイスから受信したデータの中に洞察を得ることだ。そのためにAzure IoT Centralでは、分析機能をアウトオブボックスで提供しており、最小限の設定でデータをより深く理解することが可能になっている。さらにMicrosoftでは、Azure IoT Centralからのデータで直接動作するPowerBIソリューションも提供しており、IoTソリューションのための高度なメトリック分析が可能になっている。

  • デバイスが送信するデータ量を時間経緯での追跡
  • テレメトリ、状態、イベント間のデータ量の比較
  • 大量の測定値を報告しているデバイスの特定
  • デバイス測定の履歴的傾向の監視
  • 重大なイベントを多数送信している、問題の有るデバイスの特定

最後として、今回の一般供与開始の発表と同時に、Azure IoT Centralの料金も変更されている。これにより、少数のデバイスは無償で使用可能になり、低料金モデルも提供されるようになった。

 
 

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