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Visual Studio Code 1.29、検索やデバッグなどを改善

原文(投稿日:2018/11/28)へのリンク

Visual Studio Code October 2018リリース(バージョン1.29)は、JavaScriptエコシステムで最も使われているテキストエディタとしてのVisual Studio Codeのトレンドを固めつつ、多くの重要な新機能を導入している。

以下にバージョン1.29の最も重要な改善点の一部を示す。

  • 検索: \n文字を入れることで、複数行にまたがる正規表現が可能になる。さらに、正規表現による検索は後方参照(backreferences)先読み(lookahed)をサポートし、将来のリリースで後読み(lookbehind)を計画している。先読みを使うことで、例えばHTMLタグの開閉にマッチする正規表現を作ることができる。 <([a-z]*)></\1>(?=<)<body></body>にマッチする。さらに、新しいsearch.useReplacePreview設定により、開発者は検索/置換操作時に表示されるプレビュー差分を無効にできる。

  • デバッグ: コールスタックの可読性を上げるために、ユーザーコードを参照していない全てのスタックフレーム、例えば外部コード、スキップされたファイルなどを折りたためる。さらに、各デバッグセッションでは、個別のデバッグコンソールに出力が表示され、どのメッセージがどこからやってきたか区別しやすくなる。Node.jsもしくはChromeのデバッグ時、トレースはスタイリングされる。

  • Workbench: macOS Mojaveのダークモードがフルスクリーンに対応した。新しいworkbench.editor.highlightModifiedTabsを使うと、そのエディタタブの上端を太くすることで、保存が必要なファイルを強調表示できる。さらに、新しいbreadcrumbs.symbolSortOrder設定は、Breadcrumbピッカー内のシンボルを並べ替えるかどうかを制御する。

  • ターミナル: terminal.integrated.splitCwd設定を使うことで、分割されたターミナルを作成する際に、親ターミナルの現在の作業ディレクトリを継承するか(inherited、macOSでのみ使用可能)、ワークスペースルートから始めるか(workspaceRoot)、親の初期作業ディレクトリを使うか(initial)を制御できる。さらに、macOSにおけるcmd-backspaceは、開始から現在の挿入点までの行全体を削除する。

Visual Studio Code 1.29にはTypeScript 3.1.4のサポートが含まれており、CSS、Markdownなどの言語サポートも強化されている。

関連して、多数のバグを修正するため、既にVisual Studio Codeのマイナーバージョン1.29.1がリリースされている

前述のように、最新の「State of JavaScript」調査によると、Visual Studio Codeの人気はますます高まっており、Sublime TextとVimの上位の座を確実にしている。


(画像は2018.stateofjs.comより)

Visual Studio Code 1.29にはさらに多数の新機能があり、ここで全てをカバーすることはできない。詳しくは公式発表を見てほしい。

 
 

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