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Microsoftはサーバーレスアーキテクチャ向けの新しいAPI Management Consumption(従量課金)ティアを提供する

原文(投稿日:2018/12/10)へのリンク

最近のブログ投稿でMicrosoftは新しい Azure API Management Consumption(従量課金)ティアを発表した。この新しい使用量ティアは「microベース」の請求が可能になり、自動スケーリング、組み込み高可用性、アクションごとの請求、プロビジョニングや管理のためのインフラストラクチャなしなどサーバーレスアーキテクチャの原則に準拠する。新しいティアには、開発者向けポータルやプロダクト内キャッシュなど、既存のティアにある機能をキュレートしたセットが含まれていない。

Azure API Managementは、顧客が発行、セキュア、変換、維持でき、RESTやSOAP APIをモニターできる完全なマネージドサービスである。このサービスは、外部と内部アプリケーションがデータや、カスタムで構築されたバックエンドサービスによって構築されたビジネスロジックにアクセスできる「正面玄関」として機能するAPIファサードとして作成された。Azure API Managementは従来、1時間ごとに計測されるスケールユニットアプローチを通じてデプロイされてきた。この既存モデルではAPI Gatewayが処理しているかどうかにかかわらず請求イベントが発生する。この新しいConsumptionティアでは、サービスの使用状況に応じて計測される。

基盤となるAPI Managementサービスコンポーネントは、既存のティアとConsumptionティアで同じだが、この新しいティアでは付加価値を引き出すことができる。Microsoftのprincipal project managerであるVladimir Vinogradsky氏は次のように説明する:

Consumptionティアは基盤としては以前のティアと同じサービスコンポーネントを使用していますが、共有、動的割り当てリソースに基づく全く異なるアーキテクチャを採用しています。そのため、管理するインフラストラクチャなし、空きキャパシティなし、高可用性、自動スケール、使用量ベースの価格設定などの完全なサーバーレスコンピューティングモデルに対応しており、APIをサーバーレスリソースとして公開するソリューションに特に適しています。

しかしながら新しいConsumptionベースのティアには、キュレートされた機能セットを含めた開発者ポータルや使用量制限が提供されないといったトレードオフがある。以下の表は、新しいConsumptionティアと従来のDeveloper/Basic/Standard/Premiumティアとの機能比較である。

イメージソース: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/announcing-azure-api-management-for-serverless-architectures/

新しいConsumptionティアには、Bring Your Own Cache (BYOC)とフレキシブルAPIキーサブスクリプションという最終的に他のティアでも利用可能になる新しい2つの機能が提供されている。キャッシュは、頻繁にデータが要求されるにも関わらず、頻繁に変更されない場合にバックエンドシステムの負荷を軽減する場合、API Managementソリューションにとって重要な機能である。 このConsumptionティアでは、開発者は外部提供されたRedis互換キャッシュを使用できる。Vinogradsky氏はこの新しいアプローチの利点について以下のように説明する:

BYOCの主な利点は、キャッシュ構成の完全な制御、キャッシュコンテンツの事前読み込み・破棄ができること、キャッシュサイズをAPI Managmentサービスインスタンスとは無関係に拡張できるなどがあげられます。

もう1つのAPI Managementプラットフォームの一般的な概念は、API keysをAPIのアクセス許可と使用量の追跡に使用していることである。これは利用率の制限と、APIの収益化によく使われている。新しいConsumptionティアでMicrosoftはユーザーに紐づけられていない既存のスタンドアロンサブスクリプションを許可している。また、全てのAPIと単一のAPIを含む2つの追加サブスクリプションスコープもある。Vinogradsky氏はなぜこれが重要かを説明する:

現在、製品を作成してAPI(またはすべてのAPI)を追加しないで、キーを作成してAPI(またはAPI Managementインスタンスに含まれるすべてのAPI)にアクセス許可を付与することで実現できます。さらに各API Managementインスタンスは、不変の全APIサブスクリプションが付属してくるため、テストコンソール内でAPIテストとデバッグがさらに簡単になります。

Azure API Management Consumptionティアは米国中部北部、西アメリカ、西ヨーロッパ、北ヨーロッパ、東南アジア、オーストラリア東部の各リージョンでプレビューされている。2019年1月31日まで、このティアに関する料金はかからない。その後、パブリックプレビュー価格が適用される。コストに関する詳細情報はAzure価格ページをご参照いただきたい。

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