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チームのメンタルヘルスをサポートするために必要なマネージャのトレーニング

原文(投稿日:2019/09/11)へのリンク

Institute for Employment Studies(IES)とRail Safety and Standards Board(英国鉄道安全標準化委員会、RSSB)が実施した、メンタルヘルス意識トレーニングに関する最近の文献調査によると、職場におけるメンタルヘルスへの意識と管理を向上する最善の方法について、我々はまだ、組織やマネージャに明確にアドバイスすることができていない。

わずか10年前と比較しても、現在では、多くの職場においてメンタルヘルスに関する真剣で共感的な会話が容易に受け入れられるようになっていて、喜ばしいことではありますが、これは決して、無知や冷酷な目との闘いが終わったという宣言ではありません。やるべきことはまだたくさんあります。

この調査からは、メンタルヘルスの意識を中長期的に改善する最善の方法と、マネージャがスタッフをトリアージする最良の方法について、十分な研究が行われていないことが明らかになっている。この結果から同団体は、この疑問に答を得るべく、自ら無作為試験を開始した。IESのHR研究開発部長であるStephen Bevan氏とIES上級研究員のSally Wilson氏は、自らの懸念を説明する記事を執筆している。

アジャイルとデジタルの変革により、職場の個人およびチームの心理が重視されるようになった。現在のマネージャのほとんどは、"Thinking Fast and Slow"と"Drive"について知っている。いずれもチームパフォーマンスにおける心理学の重要性を強調するものだ。Agile2019の講演のトップページをざっと見れば、テクノロジ業界の人々とチームの身体的および精神的健康に重点が置かれていることはすぐ分かる。中でも目を引くのは、"Empathy: A Keystone Leadership Habit"、"My So-Called Agile Life (as seen through my Fitbit)"、"More about Thinking Fast and Slow"という3つのタイトルだ。

さらには、世界中の政府によるメンタルヘルスへの注目も顕著に高まっており、職場の健康と安全に関する法律の中で取り上げられている場合も少なくない。英国内では、組織が満たすべき中核的基準としての効果的な人材管理を確立すべく、政府が職場におけるメンタルヘルスの第3者レビューを立ち上げている。

IESは、一般的なメンタルヘルストレーニングのコンセプトである"Mental Health First Aid"(MHFA)が、英国における支持と採用を正当化するための十分な研究結果を持っていないことに、特に英国内で法制化される可能性があるという点から懸念している。

IESは現在、ラインマネージャのトレーニングオプションに関する無作為評価を行って、他のメンタルヘルス認識の形式やトリアージトレーニングによって中長期的な結果が改善されるかどうかを確認中である。

MHFAの前CEOであるNataly Bovopoulos氏の回答では、さらなる研究が必要であることを認めながらも、少なくとも短期においては、メンタルヘルス問題に対するマネージャの対応能力と知識を向上させる上でのメリットは証明済であるとして、MHFAを次のように推奨している。

参加者の知識、スキル、態度が向上すると同時に、その多くがトレーニング後6か月間持続します。参加者からも、自分のスキルを使って悩んでいる人たちを支援することができた、という報告があります。

InfoQでは、アジャイルやディジタルのムーブメントへの適用性が極めて高いという考えから、現在進行中のこの調査に対して、チームおよび個人を重視するハイパフォーマンスな職場とプロセスを創造する最良の手段に注目しながら、現在進行中のこの研究を引き続きフォローしていく予定である。

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