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オープンソースのCNCF CloudEvents仕様、バージョン1.0のマイルストンに到達

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原文(投稿日:2019/11/03)へのリンク

CloudEventsは、イベントデータを標準的な方法で記述するためのオープンソース仕様だ。サービスやプラットフォームなどの間で配信されるイベントを、容易に定義できるようにすることを目的とする。仕様を推進しているのはCloud Native Computing Foundation(CNCF)である。そのCNCFが先日、同仕様がバージョン1.0のマイルストーンに到達したことを発表した

2017年4月、CNCFはワーキンググループ(WG)を立ち上げて、AWS、Google、Microsoft、IBM、SAP、Red Hat、VMwareなどからの参加者による協力の下、クラウドネイティブとサーバレステクノロジの共通的部分に関する調査を行った。Microsotでメッセージングサービスを担当する、プリンシパルアーキテクトのClemens Vasters氏が、このコラボレーションに関する自身の見解をInfoQに話してくれた。

当社は初期の段階からCloudEventsプロジェクトに携わっており、ハイパースケールのメッセージングおよびイベンティングアプリケーションに関する経験と、当社の顧客要件やシナリオをこの取り組みに提供しています。コラボレーションの観点から言えば、プロジェクトは大きな成果を上げています。CloudEventsは、すべての主要なパブリッククラウドプラットフォームプロバイダ、多くのプラットフォームユーザを含む、12以上のさまざまなエンティティによって形作られてきました。市場における熾烈な競合とは裏腹に、プロジェクト全体の雰囲気は非常の生産的かつ建築的なものでした。達成できた成果には誇りを持っています。 

CNCFは2018年5月、CloudEventsをサンドボックスプロジェクトとして受け入れた。これはインキュベーションに向けた成熟のための出発点であり、最終的にCNCFの基準を満たした時点で卒業となる。そしてCNCF技術監視委員会(TOC)は今回、CloudEventsサンドボックスプロジェクトを、CNCFの状態モデル(landscape model)の中間層にあたる"インキュベーション"レベルに昇格させた。WG自体は存続し、将来的にCloudEventsが"グラデュエーション"レベルの成熟度に到達することに注力していく。Vasters氏は言う。

現在達成しているインキュベーションレベルからグラデュエーションレベルへと成熟するには、より多くのものを取り込む必要があります。SDKにはまだ発展の余地がありますし、機能も追加される予定ですが、コア部分については今後大幅に更新する計画はありません。目標は仕様を安定させることです。

仕様が完成すれば、CloudEventsの提供する標準化されたメタデータを活用することで、さまざまな他のクラウドプラットフォームからイベントを受信可能なサーバレスアプリケーションを、簡単に開発できるようになるはずだ。Vasters氏は言う。

最終的には、イベントがどこから上がっているのかを意識する必要のない、一貫したイベント駆動アプリケーションの開発を可能にしたいと、私たちはみな望んできました。CloudEvents v1.0によってこれらの目標を達成できたと信じているので、この標準が業界で広く採用されることを願っています。 それを実現するひとつの例として、当社のAzureプラットフォーム製品では、将来的にCloudEventsが重要な役割を果たすことを期待して頂きたいと思います。

Vasters氏はさらに、

この仕様の目標は、"イベント"とは何か、その最小の意味要素は何であるか、どのようにエンコードしてどのような方法で転送するのか、について業界的な定義とオープンなフレームワークを提供すると共に、新たなアプリケーションプロトコルに投資するのではなく、既存のものを活用することにありました。

現時点では、ワーキンググループ内の複数の参加者が、Red HatのイベントフローやSAPのKymaプラットフォームなどのサービスにCloudEventsを採用している。さらにMicrosoftは、Event Gridサービスで初期バージョンのCloudEventsバージョンをサポートしているので、バージョン1.0のリリースに伴って、ネイティブフォーマットを現在の独自フォーマットからバージョン1.0に置き換えることが期待される。 

CloudEventsをサポートするクラウドベンダの一方では、必ずしもこのフォーマットを推奨しないサービスを提供するものもある。例えばAmazonは、イベント駆動ソリューションの構築と管理のためのサービスとして、EventBridgeを提供している。TriggerMeshもそうだ。同社は先頃、複数のクラウドプロバイダとオンプレミスインフラストラクチャを対象としたイベント駆動のクラウドネイティブアプリケーションを実現する、クロスクラウドなイベントバスとして、EventBridgeプラットフォームサービスをリリースした

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