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AtlassianがForgeを公開、サーバレスクラウドアプリの新たな開発方法の提供

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原文(投稿日:2019/12/16)へのリンク

先日のブログ記事でAtlasssianは、Forgeという名称のサーバレスクラウドプラットフォームを新たに発表した。ファンクション・アズ・ア・コード(FaaS)ベースのアプリケーション構築が可能で、Atlassianによるホスティングと運用が提供される。柔軟性のある宣言型UI言語であるForge UIを使うことで、開発者は、Webおよびモバイルデバイスを対象としたインタラクティブなエクスペリエンスを、ローコード(low-code)アプローチで開発することができる。Forge Command Line Interface(CLI)を使用したDevOpsツールチェーンも提供される。

これまでBitbucketJiraConflluenceといったプロダクトやサービスの開発で知られていたAtlassianが、新しいアプリケーションホスティングモデルを使用したサーバレスプラットフォームサービスを新たに導入した。プラットフォーム責任者のMike Tria氏は、Forge開発の理由を次のように説明する。

Forgeは、クラウドアプリ開発に関わる複雑さ(とコスト!)を低減することにより、開発者の抱える極めて現実的な問題を解決します。クラウドエコシステムプラットフォーム上でのアプリ開発の多くは、完全に独立したWebサービスの構築、実行、運用に関する責任を開発者が担うことになるため、クラウドアーキテクチャや管理の知識を必要とするのです。

Forgeでは、Atlassianがアプリ開発者に代わって、AWS Lambdaを使用した計算処理やストレージの運用を行う。プラットフォームの目標のひとつは、FaaSプラットフォーム自体の管理に関わる複雑性をある程度抽象化して、開発者がより多くの時間をターゲットビジネス上の問題解決に当てられるようにすることだ。 

Atlassianは当初、ランタイム環境としてコンテナの使用を検討していたが、それに代えてFaaSアプローチを選択した。ForgeエンジニアリングチームのリーダであるTim Pettersen氏が、その理由を説明する。

コンテナベースのシステムはアプリケーション構築の柔軟性を提供しますが、その一方で、管理すべきスタックの数もいくらか多くなります。ラムダは柔軟性の点では多少劣りますが、処理を行う上で記述する必要のあるコード量が1桁単位で少なくなります。

イメージ引用: (スクリーンショット) https://www.youtube.com/watch?v=sntWyh2w_rc

新プラットフォームの中核となるコンポーネントのひとつであるForge UIは、アプリケーションのユーザインターフェース構築に使用される、クロスプラットフォームな言語である。そのメリットをTria氏は、次のように説明する。

Forge UIは、ネイティブでフレキシブル、かつ信頼性の高いUIインターフェースをアプリに実現する、宣言型の言語です。Atrassianのインフラストラクチャ上で開発されたアプリケーションのユーザエクスペリエンスは、最新のAtlaskitを一貫して使用することによって、当社製品のユーザエクスペリエンスとより統一性を持ったものになります — これは開発者と当社のユーザ、両方にとってのメリットです。

Forge UIは、UIレイヤのレンダリングプロセスを抽象化することで、信頼性や安全性の上でもメリットを提供する。このアプローチを使うことによってForgeは、ユーザの作成した個人情報のような機密性の高いデータの転送を、より高度な保証の下でアプリケーションが実施できるようにする。

Forge Command Line Interface(CLI)との統合は、オンボーディングやテンプレート機能などによるForgeアプリの管理を簡素化してくれる。これによって開発者は、Bitbucket Pipelinesを使用したDevOpsツールチェーンを通じて、Forgeアプリを自らの継続的デプロイメントプロセスに組み込むことが可能になる。

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