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JetBrainsがRiderとReSharper Ultimate 2019.3をリリース

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原文(投稿日:2019/12/12)へのリンク

今週初め、JetBrainsは、RiderReSharper Ultimateの2019年最終版のリリースを発表した。新しいIDEは、T4 Templateのサポート、クロスプラットフォーム .NET Coreプロファイリング、マルチコンテナDockerデバッグ、Unityのテストなどの機能を備える。ReSharper Ultimate 2019.3には、新しいLocalization Manager、多数のC# 8機能のサポート、NuGetパッケージの依存性検索などが含まれている。

Riderは、IntelliJプラットフォームReSharperをベースとする、JetBrainsのクロスプラットフォームな .NET IDEだ。.NET、ASP.NET、.NET Core、Xamarin、Unityアプリケーションの開発をサポートする。ReSharperは、コード品質の分析と自動リファクタリングを行うVisual Studio用エクステンションで、C#とC++に対応している。ReSharper Ultimateは、.NETのプロファイリングとコードカバレッジ追跡をターゲットとするツールセットである。

Riderの新リリースで最も注目に値する機能のひとつが、T4 Templateのサポートだ。T4("Text Template Transformation Toolkit"に由来する)は、パラメータ指定の可能なテンプレートベースのテキスト生成フレームワークで、テキストファイルの自動生成に使用される。今回の最新リリースのRiderでは、T4 Templateの実行、処理、デバッグをサポートしている。T4インエディタアシスタンスでは、コードブロック、コードハイライティング、T4インスペクション、および複数のディレクティブでC#をサポートする。

もうひとつの関連性の高い機能は、組み込みの.NETプロファイルツールにmacOSとLinuxのサポートが追加されたことだ。ただしこの機能は、.NET Core 3.1をターゲットとしたプロジェクトのみを対象としている。従来のリリースでは、macOSとLinuxのパフォーマンスプロファイラでは、MonoとUnity Monoアプリケーションのみがサポートされていた。

その他の関連機能としては、Docker Composeを使って生成したコンテナのデバッグサポートや、Unityのテストカバレッジなどがある。C#8とXamarinのパフォーマンスとナビゲーション、サポートも多くの面で改善された。JetBrainのAWS ToolkitプラグインもRider対応になると同時に、"初期"段階としてMongoDBのサポートが導入されている。Riderの新機能については、こちらに詳細な説明がある。

 ReSharper Ultimate 2019.3では、アプリケーションのローカライズ作業を支援するLocalization Managerが新たに導入された。この新機能により、複数の文化を対象としたリソース管理を促進するグリッドビューを使って、さまざまなローカライゼーションリソースを視覚的に管理することが可能になる。

Resharper Ultimateのもうひとつの新機能がC# 8サポートの改善で、Nullable Reference型やtarget-typed switch文、デフォルトインターフェースメソッドなどが処理できるようになった。コード生成とスタイリングにも、これらの改善が影響している。

ReSharper Ultimateの他の関連機能としては、ラムダパラメータのType Nameヒント、Unitテストツールの改善などがある。さらに、"依存コードを探す"操作がNuGet参照にも有効になった上に、プロジェクトだけではなくソリューション全体に対しても動作するようになった。新機能の一覧はこちらで確認できる。

RiderReSharper Ultimateは、いずれもWindows、macOS、Linux上で動作する。

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