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GoogleがCloud VMWare Engineの一般提供開始を発表

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原文(投稿日:2020/07/10)へのリンク

先日のブログ記事でGoogleは、Cloud VMWare Engineの一般提供を開始すると発表した。このリリースにより、VMwareベースの既存アプリケーションを、リファクタやリライトすることなくGoogle Cloudに移行できるようになる。

4月初めに同社は、VMWareエンジンスタックを提供するGoogle Cloud VMWare Engineサービスを発表した。完全マネージドなVMware Cloud Foundationハイブリッドクラウドプラットフォームで、以下のものから構成されている。

  • VMware vSphere — フラッグシップとなるクラウドコンピューティング仮想プラットフォーム
  • vCenter — 集中型管理ユーティリティ
  • vSAN — ストレージ仮想化ソフトウェア
  • NSX-T — レイヤ2からレイヤ7までのフルスタックネットワークプラットフォーム
  • HCX — クラウドマイグレーションを目的としたアプリケーションモビリティプラットフォーム

Google Cloud VMWare Engineを活用することで、ユーザは、専用のVMware環境に接続して、自身のオンプレミスワークロードをGoogle Cloudに分単位で — 変更することなく — 拡張ないし移行することが可能になる。


出典: https://cloud.google.com/vmware-engine

Google CloudのGAリリースにより、VMWare Engineユーザは、Google Cloud Console — 既存のGoogle Cloud IDが使用可能 — を使って、VMWareを即座にプロビジョンすることができるようになる。さらに、本サービスのサポートはGoogle Cloudから統合されており、Google Cloud Consleの標準的な課金ビューで使用量を確認することが可能である。

発表記事によると、Google Cloud上のインフラストラクチャ環境は次のような構成である。

  • 完全に冗長化された専用の100Gbpsネットワークによる、99.99パーセントの可用性と低レイテンシ、高スループットの提供
  • ハイエンドの完全フラッシュNVMeデバイス上のWMware vSANスタックによるハイパーコンバージド・ストレージを使用することで、ハイパフォーマンスと同時に、拡張性、可用性、信頼性、および分散ストレージシステムによる冗長性を実現
  • 最新世代CPU(第2世代 Intel Xeon Scalable Processor)を使用し、高度な(通常2.6GHz、バースト3.9GHz)のコンピュータパフォーマンスをワークロードに提供 
  • 768GB RAMと19.2TBのデータ容量をノード毎に提供

また、VMware環境はVPCサブネットを介して構成されており、統合化されたクラウドネットワークの提供により、ユーザは直接かつプライベートなレイヤ3ネットワークを通じてワークロードやサービスに接続することができる。さらに、障害回復、バックアップ、監視、セキュリティなど、他のITサービスをGCPのサードパーティエコシステムから利用可能である。

VMWareは仮想化ウェアを通じて、AWSとは長年のパートナシップを築いている。同社のテクノロジは、GCPによる5月の発表の少し前に、Microsoft Azureにもロールアウトされており、今回の発表によって、サービスや機能は違うものの、"ビッグ3"クラウドコンピューティングプラットフォームすべてで動作することになった。Constellation Research Inc.のプリンシパルアナリストで副社長のHolger Mueller氏は、次のように語っている。

VMwareワークロードは、すべてのIaaSプロバイダにとって中心的なワークロードです。これは適切な構造や理解があるからだけではなく、ビジネスユーザにテストを依頼しなくても、CIO自身で新たなVMwareインスタンスを起動できるためです。これらをクラウド上で実行すれば、クラウドへの移行における高価な部分、すなわちアプリケーションの再テストの必要がなくなり、エンタープライズワークロードの効率的なクラウドへのマイグレーションが完成します。ですから、すべてのIaaSベンダにとって、VMwareの充実したサポートは非常に重要なのです。

Google Cloud VMWare Engineは現在、us-east4(北バージニア州アッシュバーン)とus-west2(カリフォルニア州ロサンゼルス)の各リージョンで提供されているが、今年後半には世界中のGoogle Cloudリージョンに展開される予定である。料金については、オンデマンド(時間単位)、1ないし3年契約などいくつかのオプションが用意されており、それぞれにインフラストラクチャ費用、ライセンス、サポートが含まれている。

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