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”Happiness at Work” 国際週間

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原文(投稿日:2020/09/04)へのリンク

9月最終週の21~27日は、世界中の企業や個人に対して、3回目の"International Week of Happiness at Work"を祝おうと呼びかけられている1週間である。このイベントは世界中の職場での幸福を促進する目的で始められたもので、仕事の方法、特に職場での幸福を見直すための最もよい期間として、夏季休暇後の9月に行われる。

Happy OfficeのMaartje Wolff、Happy Coffee Consultingの"Get Going"コーチのIsobel Colson両氏がInfoQに、International Week of Happinessの背景にある意図と、それが問題である理由について語ってくれた。

職場での幸福は浮ついた思想ではない、とWolff氏は言う。

"仕事での幸せ"は、甘い考えに聞こえるかも知れません。ですが、個人と企業収益の両方にとってメリットがあるという証拠が十分過ぎるほどあります。同僚が幸福であることには、幸福でない場合に対して大きなアドバンテージのあることが、科学的に示されているのです。生産性、柔軟性、創造性が向上し、顧客によりよいサービスを提供することが可能になり、同僚との作業も良好になります。仕事が幸せであれば、よりよい親、友人、隣人になることができます。チャリティに寄付する、ボランティア活動をする、といった可能性も高くなるのです。ビジネスから始まる仕事の幸福には、もっと広い世界に波及する可能性があります。組織への価値を見出す企業や個人のムーブメントが、世界中に広がっているのです。

さらに氏は、特に現在の状況において、仕事での幸せが重要である理由についても説明した。

仕事での幸福は単に重要なだけではなく、かつてないほど重要なものになっています。仕事を幸せにするための要素は、不安に満ちたこの瞬間において、チームメンバが前向きに仕事に取り組み、生産的に仕事をする上で、そのすべてが必要なものなのです。組織の存続そのものが、チームメンバの能力にかかっているかも知れません。現在の状況によって不安とストレスをすでに感じている個人に対して、より多くのプレッシャをかけるだけでは、望ましい結果は得られない可能性があります。調査からは、幸福な社員が回復力と生産性に優れていることも示されています。ですから、適切な環境の創出に注力することには価値があります。

Colsen氏は、組織がInternational Week of Happiness at Work (IWOHAW)に関与するための方法について、いくつかの提案をしてくれた。IWOHAWは、人々がより幸福になるための方法を考えて、そのための行動を起こすようにデザインされており、企業や個人に対して、独自のイベントを開催するように推奨している。氏は言う。

開催されるイベントやアクティビティに参加するだけではなく、それらをヒントにして、自分自身のイベントを催してほしいのです。IWOHAWはDo-It-Yourselfなムーブメントでもあります。国際的な活動に合わせて、企業が独自に"Week of Happiness at Work"を組織してくれることが目標です。多くの企業にとって、この週は、カレンダ上でとても重要な部分になっています。小さな行事、関与、プロセス、行動を通じて、仕事での幸せが組織の一部になっているのです。 International Week of HappinessのWebサイトには、活動を始めるための多くのアイデアの他、あなたの国で起きていることが紹介されています。

do-it-yourselfイベントの例は次のようなものだ。

• 専門家をランチに招いて参考となる話をしてもらい、自分たちに何ができるかを議論する

• 仕事を幸せにするのは何かについて、同僚と議論する場を企画する

• 職場をより幸せにするために何ができるのかを、マネジメントと話し合う

• よりポジティブなフィードバックを得るためのイニシアティブを始める

• Personality PokerやChoose Happiness at Workゲームなど、お互いをよりよく知るためのゲームをプレーする

• 同僚との飲み会やランチを (デスク以外で!) 企画する。

• 組織文化やそれを変えるための方法について議論する

• チームの幸福に関するマニフェストを書く

• International Week of Happiness at Work中、Happiness at Workの課題に取り組む

"仕事での幸福"の持つビジネス価値が認知されたことで、最近ではビジネス紙の取材を受けることが多くなったと、Sue Langley氏が先日の記事 "Happiness at work:The ROI of happy workplace and employee" に記している。  

例えば、希望、楽観性、信頼、回復力の向上による心理的リソースの発展を実現する小規模な関与によって得られる年間利益は(少なくとも)2パーセントと推定されています。これは中堅ビジネスにおいて5億5800万ドルの収益を実現すると同時に、Aリスト従業員の雇用維持という、さらに高い価値をも実現しているのです。

 

Global Online Happiness at Work Summitが9月21~25日、一連のライブオンラインイベントとして開催される。

IWOHAW Webサイトには"Manifesto for Happiness at Work"が掲載されており、個人で署名することが可能だ。

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