最近のAzureブログ投稿で、MicrosoftはAzure Stack HCIの一般向け提供を発表した。これは、Microsoft Azureのハイパーコンバージドインフラストラクチャ（HCI）向けの新しいサブスクリプションサービスである。Azure Stack HCIのGAにより、Microsoftは、オンプレミスの仮想化の親しみやすさと柔軟性と、強力な新しいハイブリッド機能の両方をもたらすことになる。
同社は昨年、プレビュー製品としてAzure Stack HCIを最初に導入し、今年の7月後半に、Azure Stack HCIに「バージョン20H2」と呼ばれる新しいオペレーティングシステムがあることを発表した。この新しいOSは、従来のWindows Serverリリースをベースとしていないが、HCIで実行するように設計されており、Azure環境に固有である。
顧客は、Azure Stack HCIをダウンロードして、既存の有効なハードウェアに配置するか、Dell TechnologiesなどのさまざまなMicrosoftのOEMパートナーからの新しいハードウェアに配置することができる。Dell Technologiesは、新しい製品であるDell EMC Integrated System for Microsoft Azure Stack HCIのリリースと共に、Dell EMC for Microsoft Azure Stackポートフォリオの更新を発表した。彼らの新しい製品は、Dell Technologiesが提供するインテリジェントに統合された基盤を備えた、オールインワンの検証済みHCIシステムである。他のパートナーはDataONとLenovoであり、それぞれがAzure Stack HCIソリューションを提供している。
出典: https://docs.microsoft.com/en-us/azure-stack/hci/overview
Azure Stack HCIは、StackハブおよびEdgeとともに、Azure Stack製品の一部である。同社は、Azure Stack HCIを使用して、仮想デスクトップインフラストラクチャ（VDI）、リモートオフィスおよびブランチオフィス（ROBO）用のITなど、処理のための基盤を顧客に提供し、データセンターの近代化を推進することを目指している。
顧客は、Azure Stack HCIを使用して、既存のツール、プロセス、スキルセットを使用して、自身のデータセンターまたはエッジでWindowsおよびLinux仮想マシン（VM）をデプロイおよび実行できる。さらに、Azure Backup、Azure Monitor、Azure Security Centerを使用して、データセンターをクラウドに拡張できる。
MicrosoftのシニアPMリードであるCosmos Darwin氏は、最近のAzure Stackブログ投稿に次のように書いている。
一般向け提供とは、Azure Stack HCIを本番環境で使用する準備ができているということです。パブリックプレビュー中のフィードバックと独自の内部測定をベースとした、バージョン20H2は、これまでに出荷されたソフトウェアで定義されたインフラストラクチャスタックの中で最も堅牢なリリースです。Azure Stack HCIオペレーティングシステムは、世界中で18の言語で利用できます。
また、MicrosoftのカスタマープログラムおよびパートナーエコシステムのシニアプログラムマネージャーであるMatt McSpirit氏は、Azure Unbloggedのビデオで次のように述べています。
これは、Azure Stack HCIの驚くべき点の1つです。それは、このソフトウェアをデプロイするために必要な柔軟性です。HCIはハイパーコンバージドインフラストラクチャです。つまり、すべての計算リソース、すべてのストレージ、およびソフトウェアで定義されたネットワークがx86サーバーインフラストラクチャ内にあります。
現在、Azure Stack HCIクラウドサービスは、米国東部、西ヨーロッパ、東南アジアの3つのAzureリージョンで利用できる。さらに多くのリージョンが間もなく利用可能になる。さらに、Azure Stack HCIの詳細は、ドキュメントのランディングページ、基礎モジュールを介した学習コンテンツで確認できる。そして、価格の詳細は、価格ページで確認できる。